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目次
製薬会社の将来性「転落の危険な香り大手3社は?」 結論⇒一番やばいのは「協和キリン」
こんにちは。
製薬会社勤務11年のけいとです。
本日のテーマはこちらです。
【本日の内容】
最新決算で決める! 2024年以降の展望
2030年頃までの将来性において
「転落の危険な香り3社」を独断でピックアップします。
こういった方はぜひご覧ください
医薬品株へ投資中の方
製薬業界への就職&転職活動中の方
☑ 大手製薬のなかで”将来性”に不安のある会社はどこ??
YouTubeのほうが詳しく解説してますので、よかったらどうぞ。
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まずは結論から。「転落の危険な香り3社」はこちら
※前提として、大手~準大手クラスで最も危ないのは
2年連続赤字の見通しである「住友ファーマ」でしょう。
これは、当たりまえ(?)なので除外。
▼転落の危険な香り 3社
1位 協和キリン 新薬開発の失敗(将来へのダメージ大)
2位 武田薬品 新薬開発の失敗が痛手
3位 アステラス製薬 未知数な要素が多数!
それでは、1社ずつ見ていきましょう。
危険な香り 1位 協和キリン 新薬開発の失敗(将来へのダメージ大)
まずは2023年11月に公表された第3四半期の決算から。
見通しに変更なし!
売上 4,260億円(変更なし) 営業利益 880億円(変更なし)
一見すると、売上や利益は伸びているように見えます。
数字だけみると、かなり順調です。
✔ここ1~2年は全く心配なし
協和キリンは2022年度、初のブロックバスターが登場。
ブロックバスターっていうのは、売上1,000億円越えの薬のことですね。
▼クリースビータ(高リン血症) 1,270億円
グローバルで大幅に売上が伸びている、協和キリンの主力品です。
協和キリンは、クリースビータをはじめとする
”グローバル3製品”で売上を伸ばす!という方針。
これが今は上手くいっていて、全く問題なさそう。
っていうか、順調そのものです。
✔問題はここから。将来の稼ぎ頭(次世代グローバル品)の開発失敗!
協和キリンは2025年以降の売上拡大を
次世代グローバル品で狙っています。
具体的にはいうと、こちらの5製品。
※青枠の4製品が売上大きいので、便宜上4つとしますね
次世代品4つのうち、まさかの3つが開発中止・・・
これはとんでもないことですねw
残るのは欧米で開発中のアトピー性皮膚炎を対象とした「KHK4083」のみ。
一番ポテンシャルが大きいとされるものが生き残ってるのは不幸中の幸いですね。
というわけで、2025年以降の売上を支えていく”次世代グローバル品”の開発に
たてつづけに失敗している協和キリンが、もっとも危ない香りがする会社です。
直近では売上数字的が伸びてるからこそ、今のうちから注意が必要です。
今、協和キリンに勤めているかたは
もしかしたら好調なうちに早めに他社への転職を試みたほうがよいです。
少なくとも、協和キリン以外の選択肢も探っておいたほうがよいのは確か。
その際に、オンコロジーMRや希少疾患専任MRなどの
専門性の高いMRを目指すのであれば、MR BiZは活用必須のエージェント。
MR BiZは、貴重なMR専任のエージェントなので、専門MRなどの案件数は圧倒的No,1です。
危険な香り 2位 武田薬品 新薬開発の失敗が痛手
2023年10月末に公表された第3四半期の決算から。
・売上見込みを「上昇修正」
・営業利益を「大幅下方修正」=マイナス2,240億円!!
ご覧のように、2023年度は、わりと悲惨です。
利益額は当初の半分に。。
利益率も5%台まで落ち込んでしまう見込みです。。
✔武田薬品に一体何が? 2つの成長製品の開発失敗
武田薬品の決算によると
今回の営業利益の大幅減少の要因は
肺がん薬「エキスキビティ」と再生医療製品「アロフィセル」の開発失敗による損失。
なにその薬??
重要な薬なの??って感じですが
結論としては、けっこう大事な薬だった様子。
この「エキスキビティ」と「アドフィセル」って
武田薬品の収益を担う成長製品11コのうちの2つだったようです。
これはなかなか痛手ですね。
とはいっても、さきほどの協和キリンとは違って
天下の武田薬品。
今後の将来性を考えても、たくさんの新薬候補を持っています。
2023年11月時点で、
日本で発売を控える新薬数『14コ』。
外資系を含めたこの数は全製薬メーカーで2位の数です!
これからの“芽”はたくさん持っているわけですね。
(ちなみに、得意領域の希少疾患で4つ!)
これを見ると、たしかに今回は痛手ではあったものの
協和キリンほどの大きなダメージはなさそうですね。
危険な香り 3位 アステラス製薬 未知数な要素が多数!
2023年10月末に公表された第3四半期の決算から。
売上 1兆6,080億円 (+880億円)
営業利益 1,230億円 (-1,360億円) ⇒営業利益は半減!
✔焦点は大黒柱『イクスタンジ』の後継者が育つかどうか
アステラス製薬の圧倒的な稼ぎ頭。
それは『イクスタンジ(前立腺がん)』です。
売上7,000億円ごえの化け物のようなエース製品ですねw
そして、イクスタンジの世界各国での特許切れが始まるのは
2027年とされています。
イクスタンジ特許切れまでに後継者が育たないとマズイわけですが
後継者はパドセブ(尿路上皮癌)とベオーザ(更年期障害)の2つ。
パドセブに関しては順調ですが
一方でちょっとやばい感じが漂うのがベオーザ。
ベオーザは大型化が期待されてる有望製品ですが
いまの段階では”伸び悩み”
今決算では売上13億円で、23年度の予想は下方修正されることになりました。
まだまだアメリカで発売されたばかりなので、
なんともいえないところですが、
ベオーザは更年期障害の神経症状に対する薬。
もしかしたら、患者さんや医師から病気と認識されにくく
認知度が高まるまでは、売上の伸びと言う面では難航するかもしれません。
イクスタンジの後継者のひとつ「ベオーザ」はいまのところ、かなり未知数ですね。
✔アイベリック買収は、イクスタンジの後継者不足を補うため!?
アステラス製薬は23年7月に
8,000億円かけてアイベリック社を買収。
これは、もしかしたら、期待外れだった「ベオーザ」を補うためかもしれません。
(買収案件なので、相当前から準備はしてたはずですが・・)
この買収によって、IZERVAY(アイザーベイ:加齢黄斑変性治療薬)という大型新薬をゲットしました。
とはいっても、IZERVAYもまだまだ発売されたばっかりの赤ちゃん。
今後、順調に育っていくかは未知数です。
というわけで、アイベリック買収に至ったものの
未知数な部分が多いアステラス製薬が3位です。
まとめ 製薬会社の将来性「転落の危険な香り大手3社は?」
▼転落の危険な香り 3社
1位 協和キリン 新薬開発の失敗(将来へのダメージ大)
2025年以降の売上を担う”次世代グローバル品”の開発失敗。
4コのうち3つで開発中止に。。
2位 武田薬品 新薬開発の失敗が痛手
戦略品2つの開発失敗(肺がん薬「エキスキビティ」と再生医療製品「アロフィセル」)
とはいえ、これから日本で発売を控える新薬数は『14コ』(全製薬2位と豊富)。
協和キリンほど深刻ではない!
3位 アステラス製薬 未知数な要素が多数!
大黒柱『イクスタンジ』の後継者のひとつ「ベオーザ」に不安。
ベオーザは「更年期障害の神経症状」という今までにない薬。市場に受け入れられるか未知数。
アイベリック買収により得られた、新顔の「IZERVAY(加齢黄斑変性)」もまだまだこれから