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目次
【裏事情を暴露!】 MRは大変?現役MRが思う嫌な仕事内容3選!
本日はこういった薬学生に向けた記事です。
就活を控え、薬剤師以外にもMR(製薬会社の営業職)も検討しています。
けれど、MRの仕事って年収高いみたいだけど、激務って言われるけどホント!?
一日の仕事の流れは!?
コロナ禍でも営業しているの!?
どんな人が向いているの!?
色んな疑問が湧いてきてMRを目指すのを躊躇してしまいます
【この記事で得られるメリット】
MRは激務なのか?仕事内容の詳細やMRが向いている人の特徴が分かる
ボク自身の経歴は以下の通り
・薬学部を卒業
・就職氷河期で複数の大手製薬会社から内定
・大手の製薬会社でMRとして勤務(MR歴10年)
この業界の流れもある程度熟知しています。
それでは本題です。
現役MRが思う MR仕事内容 嫌なこと3選
①自分の裁量が大きい(大きすぎて負担に感じてしまう)
②医師から情報提供を求められていない
③単純に、医師に会うことが出来ない
一つずつ解説していきます。
①自分の裁量が大きい(大きすぎて負担に感じてしまう)
MRは一日の仕事内容を自分で決めないといけません!
「一日の行動が自由過ぎてツライ!!」
こう感じているMRは意外と多いと思います。
MRの仕事は思考停止して会社に言われたことだけを淡々とこなす仕事ではないんですよね・・
行動は自由な割に、成果(営業成績)が出ていないと会社側から追求されてしまう!
日々の自分の行動を振りかえって、より成果がでる行動をしなくちゃ
と自問自答を繰り返します!これってしんどい!
あなたは自分の一日の行動は自分で決めたいですか?
それとも、会社にある程度決めてほしいですか?
コロナ禍の在宅勤務推進の影響で「今日一日の行動をどうするか?」という点で
MR側の裁量がますます大きくなっています。
(もともとMRは自由ですが、もっと自由になってきました)
毎日毎日、
こういったケースでは精神的ダメージも・・
個人的には、自分の裁量が大きいのは良い事だと感じます。
その一方で、自分の立てたスケジュールで動いているので
その結果「今日一日、たいして成果がなかった」という場合は、結構精神的にキツイです。
これは経験してみないと意外と分からないんじゃないかなと思います。
【薬学出身MRあるある】薬局のお仕事もたまに羨ましくなる ^^)
たとえば、調剤薬局勤務の薬剤師の場合だと
朝から薬局に出勤すれば、ある程度「やらされる事」は確保できると思います
また患者さんも薬剤師を求めて来局してくれますよね。
MRを求めて訪問してきてくれる顧客はいません。
これって「結構、居心地良いんじゃないかなぁ」と、たま~に思ったりしています。
「自分の裁量とか関係なく、定期的に病院とか訪問しないといけないんじゃないの?」
以前まではそうでしたが、コロナ禍の影響によって今は変わってきました。
たとえば、以前までは「月曜日の15-17時は○○病院の医局に入っていい時間帯だからここに行こう」ってことありました。
しかし、今はコロナ禍でMRの立ち入りに対する訪問規制が厳しくなり
「特にアポイントもないのになんとなく待っている」という事が出来なくなってしまいました。
また、特に訪問規制がない病院でも、コロナ禍でわざわざ訪問するからにはそれなりの用事を作る必要があります。
これだけ感染対策や医療ひっ迫が叫ばれているなかで
「○○という薬、使ってくださいね~」って言うためだけに
訪問してくるヤツは相手にされないですよね。
というわけで、MRの仕事から「毎週行ってる定期的な訪問」が
かなりの割合で減ったと思います。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これってMRにとっては行動プランの軸を失った感じです
というわけで長くなりましたが、
「自分の裁量が大きい分、なにも成果が出ないとツライ」
というのは結構大変な面もあります。
②医師から情報提供を求められていない
医師から求められていないのに情報提供をしに会いに行くのは、MRにはすごくツライこと
では、どういう場合が「医師から求められていないのか?」というと、ざっくり以下のパターンです。
①高血圧や高脂血症など一般的な薬の情報
②自分が処方する可能性が全くない薬の情報
③同じ作用機序の類薬がたくさん発売されていて多くのメーカーから宣伝されまくっている(もうウンザリの状態)
決してレアケースではなく陥ってしまうリスクは、どのMRにもあります。
特にこの3番目に陥るケースが多くて、しかも危険!!
会社は「競合に勝つため頑張れ!」と言うし
医師側はウンザリ(MRが単純に頑張れば頑張るほど悪影響!)
という最悪な状態です。
MRも「競争させられているのにどうしたら良いのか分からない!」というストレス状態です。
こんなんじゃMRってやりがい全くないんじゃないの?
たしかに、いつもこういった状況だとやりがいを感じるのは難しいです。
なるべくそうならないために、これからMRになる方には
「専門性が高い新薬」を扱える可能性が高い会社をオススメします。
こういった会社を目指すうえでは
薬学生であることは他の学部の学生さんよりも多少有利になると思います。
会社も最初から専門知識がある人を欲しがっている可能性が高いです。
それでも、数年たてば新薬も新薬ではなくなってしまうので
自分の創意工夫によって「求められていない状況」を回避していく必要があります。
医師の専門分野を勉強したり、最新の文献を読んだり
最近のMRは、とにかく勉強することが増えてきて若干しんどいですね。
また、勉強した事が本当に医師から求められていることなのかはわかりませんが、
とにかくやるしかありません!
また、「勉強した事を医師に上手く伝える」ということも求められます。
この点を踏まえると、「MRになってからも勉強し続けること」
を許容できるのであれば、その人はMRに向いていると思います。
③単純に、医師に会うことが出来ない
コロナ禍で多くのMRが直面している大問題!それは「医師に会えない」です。
営業する側が、営業相手に会えないとどうしようもありません。
理由は言うまでもありませんが、
コロナ禍で病院に立ち入ることが出来なくなりました
⇒MR側はメールや電話などでアポイントを依頼するようになる
⇒医師側はコロナ禍で忙しく、メールや電話をしている場合ではない
⇒益々医師に会えなくなる
という訳です。
コロナ禍において「今日一日、医師に一人も会えなかった・・・」というのはよくあることです。
なので、「何とかして医師と会おうとして試行錯誤している」というのが
2021年におけるMRの仕事の大部分を占めています!
【コロナ禍でMRの仕事に新たに加わったもの】
・医師の専門分野を勉強して食いつきそうな話がないか探す
・医師が暇そうな時間(=会ってもらえそうな時間)はないか?を探る
・医師がMRに会わざるおえなくなるような大義名分は作れないか?
など、日々考えるのがMRの仕事の大きなウエイトを占めています。
数年前までは、真面目に得意先を訪問し続けて、とにかく多くの軒数を回ればよかったのですが、
今は「訪問する前に考えに考える」という作業が加わってしまいました。
これが面倒だと思うのであれば、MRにはあまり向いていないかも知れません。
こんな状況だと今後MRの仕事ってなくなりそう
たしかに「会うための工夫」ができないMRは今後淘汰されてしまうかも知れません!
でも、よくよく考えてみたら
「こんな状況だけど、どうやったら会ってもらえるかなぁ」
と考えて、相手の事をよく調べたり、情報提供の質を上げるために勉強したりと。
MRの仕事も色々と努力し甲斐があります
変な表現ですが
恋してる相手にどうやったら会えるかな?どうやったら喜んでくれるかな?
と考えている感じに似ています。
今の状況を逆にメリットだと考えよう!
コロナ禍でも医師に会えているMRは会社から間違いなく評価されます!
しかも、医師も頻繁にMRに会っているわけではないので、今までに比べると競合MRは確実に少なくなっています。
必然的に「医師に会うことさえ出来れば、営業数字として結果が出やすい!」という単純な状況になってきています。
難しい状況だからこそ、絶対アポイント取ってやる!
こういうマインドで戦えるならあなたはMRの仕事に向いてますね!
MRの仕事がなくなってしまうのか?については別の記事で詳しく紹介しています
結論としては
医師に会えないのはMRとしては非常にツライ状況!
でも、この壁をクリアしてやるぜ!と試行錯誤できるのであれば営業数字が伸びてくる!
競合メーカーと競り合いながら医師に宣伝するのは、個人的には大嫌いだったので、
ボク個人としては「会えない」今の状況の方が好きかなと感じています。
最後に
今のMRの仕事は
医師に簡単に会えなくなり、勉強することが増えて、更には色々と試行錯誤が必要な時代になりました。
そのためMR同士の格差が生まれやすい状況になりました!
これまで紹介したような工夫を継続できるか
もしくは「コロナ禍で医師に会えないのはしょうがないよね~」といったマインドで働くのか?
個々の違いによって大きく差が付くようになってきました。
逆にやりがいのある時代になったとポジティブに捉えて、MRという仕事にチャレンジしてください!
一緒に頑張りましょう!!