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目次
知らないと後悔!「外資=新薬が多い」は間違い!外資系大手製薬会社の将来性【ファイザー/ブリストル/アストラゼネカ】
こんにちは。
製薬会社勤務11年のけいとです。
今日はこういった方に向けた記事です。
製薬志望(特にMR)の就活生の方へ
転職を検討中のMRの方へ
☑製薬会社の将来性、どこが良いのかわからない!
☑これから、たくさん新薬を出してくれる会社ってどこなの?
製薬会社(特にMR)を志望する人にとって
「将来性」は「新薬の数」にかなり左右されますよね。
というけで、今日は『新薬の数』を取り上げます!
下のような条件で、各社の新薬の数をまとめていきます
・日本でこれから発売される新薬(海外の開発パイプラインは含まない)
・薬の開発試験が最終段階(PhaseⅢ)まで進んでいる。もしくは申請段階までこぎつけてるもの
(薬の開発試験は途中で失敗することもよくあるからです)
というけで、まずは結論から。
▼外資系製薬大手 これからの新薬の数は?
・ファイザー 22コ
・ブリストル 7コ
・アストラゼネカ 8コ
YouTubeのほうが詳しくご紹介しています。
就活&転職は情報が命なので、お見逃しのないようにチャンネル登録お忘れなく。
ファイザー 新薬数:22コ
結論
将来性: ★★★★★
・2023年以降はコロナ関連の爆益は落ち着く見込み
・『希少疾患』で6個 『がん領域』で7個と、これからの新薬にはまったく困らないラインアップ
▼ファイザーの現状
2022年 世界ダントツトップの売上
・新型コロナワクチンとコロナ治療薬で7兆円以上の売上!
・トータル売上は11兆円以上の見込みで2位以下を大きく突き放す!
(2位以下の売上は6~7兆円)
現状では絶好調ですが、2023年以降コロナ関連の売上は激減していく予想
「コロナワクチン」特需が終わったあと、新薬がでてくるのか気になる・・・
▼ファイザー 今後の戦略 ⇒『ワクチン』以外にも4つの領域に特化!
とくに、『希少疾患』『がん領域』で新薬がでてくるのかは注目ですね!
ファイザー 新薬数 22個(内訳 PhaseⅢ:19 申請中:3)
得意分野のひとつである「希少疾患」は視界良好のようですね。
ちなみに、内資系では武田薬品も希少疾患に強い会社です。
武田もファイザーと同じ、6コの希少疾患での新薬をもっています。
武田薬品の新薬の状況について知りたいかたはこちらの記事をどうぞ。
『がん領域』では7つの新薬が登場予定!!
希少疾患にひきつづいて、『がん領域』でも好調。
この2つの領域は、就活生や転職を検討されている方で注目されている方も多いはず。
ファイザーを目指すうえで大きなメリットになりそうです。
ファイザー まとめ
・新薬数は22個と非常に多い!(内訳 PhaseⅢ:19 申請中:3 )
・2023年以降はコロナ関連の爆益は落ち着く見込み
・『希少疾患』で6個 『がん領域』で7個と、これからの新薬にはまったく困らないラインアップ
※23年9月追記
ファイザーは抗がん剤に特化したバイオベンチャー「Seagen(シージェン)」を買収しました。
これによってファイザーの新薬パイプラインは大幅に強化(とくに癌領域)。
ファイザーは今、オンコロジー(がん領域専任)MRを目指すひとにとって、超魅力的な会社になりました。
ファイザーなどの高年収なオンコロジーMRの転職案件を探すならJACリクルートメント
医療業界の知識が豊富なエージェントが対応してくれます。
ただし、高年収案件がメインです。
(年齢的には30代以降がメインターゲット)
年収が低めのひとには残念ながらオススメできません。
もし、あなたの年収550万円以上なら、絶対にJACリクルートメントつかわないと損です
ブリストル 新薬数:7コ
結論
将来性: ★★★☆☆
・2022~23年は、レブラミド特許切れで売上が若干低下
・オプジーボやヤーボイなどの抗がん剤は健在
・直近での期待の新薬は、免疫領域の「ソーティクツ(TYK2阻害剤)」!!
▼ブリストルの現状
「がん領域」にめっぽう強い会社!
・もともと世界3位の抗がん剤メーカー
主力品のひとつ「オプジーボ」は有名な抗がん剤ですね。
・2019年、世界2位の抗がん剤メーカー「セルジーン」を買収!
これから「抗がん剤メーカー」として世界トップになる会社
とはいえ、一番の稼ぎ頭はセルジーン買収で手に入れた「レブラミド(多発生骨髄)」
⇒2022年現在、レブラミドはすでに世界各地で特許切れとなっています
レブラミド、オプジーボのあとの大型新薬の予定は??
ブリストルマイヤーズ 新薬数 7個 (内訳 PhaseⅢ:7 申請中:0)
7コの新薬のうち、抗がん剤は4コ。
抗がん剤トップメーカーとしては、若干寂しい感じもしますが、まずまずです。
くわえて、新薬ではないですが
『ヤーボイ』という主力の抗がん剤の適応追加を多く控えています。
✓ブリストル 「がん」以外の得意領域。「免疫疾患」で大型新薬を予定
じつはブリストルのこれからを担うのは「がん領域」だけではありません。
得意の『免疫領域』では、下記のように2つの新薬を予定しており、
そのうちのひとつ『ソーティクツ』は大型化が期待されています。
▼大型化が期待される 新薬ソーティクツ(デュークラバシチニブ)
TYK2阻害剤 乾癬治療薬
・2022年11月に日本でも発売!
・2026年の売上予測は3,300億円
・最近の製薬大手が発売する、免疫系の薬剤のなかで一番価値がある薬
もし、あなたが今までに免疫関連のご経験があるMRのかたであれば
ブリストルは注目の会社になります。
転職を検討されるのであれば、はじめてTYK2阻害剤が上市された
今のタイミングはチャンスと思われます。
はやめにJACリクルートメントなどの優良な転職エージェントに登録し、案件をリサーチすることをおすすめします。
ブリストル まとめ
・新薬数は7個とまずまず(内訳 PhaseⅢ:7 申請中:0)
・2022~23年 レブラミド特許切れで売上は若干低下
・抗がん剤の新薬は4コとまずます
・オプジーボやヤーボイなどの既存の抗がん剤は健在
・期待の新薬は免疫領域「ソーティクツ」!!
次のページはアストラゼネカの新薬の状況について解説していきます。