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こんにちは、けいとです。
今日も資産形成のヒントを探していきましょう。
本日のテーマは「最新決算から見る”爆伸び”医薬品株 3選」です。
2024年10〜11月決算で、今後の業績にGoodなニュースがあった企業をご紹介。
今回の決算、上方修正した医薬品株がとても多いのですが、
数字だけでなく、中身の面でも上向きニュースがある会社を取り上げます。
結論、こちらの3社。
・第一三共(4568)
・塩野義製薬(4507)
・中外製薬(4519)
動画で知りたいという方はYouTube動画をどうぞ。
大黒柱『エンハーツ』さらに上方修正!
まず、第一三共から。
今決算では以下のように上方修正。
売上 1兆8,300億円(+800億円の上振れ)
営業利益 2,800億円 (+500億円の上振れ)
数年前までは、売上1兆円に届かない会社だったのに、いよいよ2兆円も射程圏内!
この好調を支えているのが大黒柱エンハーツ(抗がん剤)。
2024年度は売上5,000億円越えを見込むという、とんでもない薬に!
さらに、絶好調のエンハーツ。
今回、2024年度の目標数字を+147億円ほど上昇修正。
個人的には、この上昇修正は大事かなと。
いまのエンハーツにとっては+147億円なんて小さい金額なのでは??
と、思う気持ちも十分わかるのですが、、
じつはこの上方修正、今後の適応拡大も見越したうえでの変更とのこと。
具体的には、米FDAから画期的新薬指定を受けている「乳がん」での適応拡大。
その審査期限は2025年2月1日と、まだちょっと先ですが。
今回、前もって上方修正されたってことは、
ちゃんと承認される可能性が高いとみてよいのではないでは?
実際にFDAと第一三共がどんなやり取りしてるかは分かりませんが、
今後のエンハーツ売上におおきく影響する適応拡大なので、
その可能性が高まっているのは良い兆候ですね!
ますます長期安泰『塩野義製薬』
続いては、塩野義製薬。
業績好調で、3期連続で過去最高を更新予定。
今回の決算でよかった点としては、
総売上の半分を稼ぐロイヤリティ収入(HIV薬)がまた一段と好調!
という点です
上の青枠のように+103億円の上方修正。
このロイヤリティ収入、すでに塩野義の大黒柱ですが、
まだまだ売上伸びており、下のようにここ3ヶ月間(2024年2Q)の売上は1年前に比べ96億円もアップ!
=(年間400億円くらいでアップするペースってこと!)
これを好調ぶりを受けて、今回2025年と2030年の売上予想も上方修正へ。
さらに心強いのは、この好調がまだまだ長ーく続きそうな点。
下はHIVロイヤリティ収入を得るための新製品の開発状況。じつは2028〜2030年にかけても新発売を予定。
これをみると、2030年以降もそれなりにロイヤリティ収入で稼いでいける算段は立ちそうです。
繰り返しですが、いまの塩野義のトータル売上の半分を稼いでいる収入源なので、
これが長ーく安泰っていうのはかなりポジティブな材料ですね。
ハンパじゃない高利益率!中外製薬
最後は、中外製薬。
今決算での変化はこちら。
売上 1兆1,500億円(+800億円アップ) 営業利益 5,400億円 (+800億円アップ)
中外製薬の特徴は、とくに利益率がハンパじゃないことになってる点。
ご覧のとおり、利益率50%に手が届きそう!
なぜこんな恐ろしいことになってるのか?
ちょっと細かいですが、2024年は下の赤枠のように売上の原価が大きく軽減!
なぜ、こんなに原価率が下がったのかというと、ロナプリーブ(コロナ治療薬)の売上が減ったことは関係している様子。
ロナプリーブは2023年、日本政府が一括購入し約800億円もの収入に!
しかし、この原価率は高かったようです。。
2024年、ロナプリーブがなくなり、逆にヘムライブラ、アクテムラといった利益率の高い薬の売上が上昇。
この2つはロシュへ輸出することで海外展開をしているので、
中外自身は営業部隊をもっていないことから、利益率が高く保てるんですね。
てなわけで、もともと高い利益率がさらに上がって、
50%近いとんでもない利益率を誇る中外をご紹介させていただきました。
というわけで本日は以上です。
もし動画で詳しく知りたいという方がいればこちらから!