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知らなきゃ危険。 将来やばい製薬会社は? 結論:1位 小野薬品、2位 アステラス製薬(ひとつの薬への依存しすぎ)

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知らなきゃ危険。 将来やばい製薬会社は? 結論:1位 小野薬品、2位 アステラス製薬(ひとつの薬への依存しすぎ)

こんにちは、けいとです。

今日も資産形成のヒントを探していきましょう。

  

本日のテーマは

『医薬品株 大手10社 暴落危険度ランキング」 です。

  

暴落回避のための守備力を高めていきましょう、という趣旨。

  

たとえば、こちら。  

2023年の住友ファーマ。大黒柱『ラツーダ』特許切れで大打撃。24年ぶりの安値に。

自分が保有してる株で、こういった暴落はぜったい避けたいですよね?

  

というわけで、こちら3つの要素から、独自に暴落危険度を作成しました。

①トップセールス商品への“依存度”

②トップセールス商品の特許切れの年

③開発パイプラインの状況

  

結論 医薬品株 暴落危険度ランキング

  

それでは、ここから気になった3社をピックアップしてご紹介。

(ワースト4位 協和キリン、ワースト2位 アステラス製薬、ワースト1位 小野薬品) 

  

詳しく知りたい方はYouTube動画をどうぞ。

  

ワースト4位 協和キリン

トップセールス商品 クリースビータ(高リン血症薬)

売上 1,520億円  (総売上の34.6%)  特許切れ予想  2032年

協和キリンの業績はこちら。

トップセールス商品のクリースビータのお陰もあり好調。

クリースビータの特許も2032年まで続きそう。なので、パッと見てワースト4位に入るほど、危なそうな感じはしないですよね?

  

でも、心配なのでここから。

当初の中期経営計画では、2025年からクリースビータの後釜となる“次世代グローバル品”が登場していく予定でした。。。

ただ、協和キリンはこの開発にことごとく失敗。

4つ予定していた”次世代グローバル品”のうち、すでに3つが開発中止に。

そして、2024年10月5日の悪夢。

”次世代グローバル品”の最後の砦だった「ロカチンリマブ(アトピー性皮膚炎)」の臨床試験の結果が公表。

期待を下回る結果に。

(株価も大きく下げてしまいました)

てなわけで、本来ならクリースビータの後に4つの”次世代グローバル品”が続くはずだった協和キリン。

その当てが大きく外れたことから株価低迷中。

もし今後、クリースビータに悪いニュースがでたり、もちろん特許が切れれば大きなピンチが訪れそうです。  

  

ワースト2位 アステラス製薬

トップセールス商品:イクスタンジ(前立腺がん薬)

売上 7,510億円  (総売上の46.8%) 特許切れ予想 2027年

売上1.5兆円の会社が、売上の約半分を一つの商品で稼ぐ!

しかもその特許が2027年に切れる、という恐ろしい状況。

  

でも、今回アステラスはワースト1位ではなく2位とさせていただきました。

その理由は「イクスタンジ後継者のメドがある程度立ってきたから」

  

イクスタンジの後継者3兄弟(とくにパドセブとアイザーヴェイ)がそれなりに形になってきました。

特にパドセブは絶好調。

2024年度は約1,700億円まで成長。

まだまだ伸び盛りの時期なので、ピーク時5,000億円に向けて順調でしょう。

さらに、大黒柱『イクスタンジ(前立腺がん薬)』。

特許切れ前の最後の大爆発中!

なんと期初予想から+1,000億円の上方修正(2024年度は約8,600億円の売上見込み) 

特許切れ前になんでこんなに売上伸びてんの??

っていう感じですが、

それは2024年の年末の適応拡大が要因。

ってことは、2027年の特許切れ後も一部の適応症ではイクスタンジが継続使用はず。

要するに、イクスタンジの売上は一気にゼロになるわけじゃないってこと。

  

というわけで、一見ワースト1位でもおかしくないアステラス製薬をワースト2位とさせていただきました。

  

ワースト1位 小野薬品

トップセールス商品:オプジーボ(抗がん剤) ※ロイヤリティ収入含む

売上 2,430億円  (総売上の48.3%)  特許切れ予想  2031年

最終的な特許切れは2031年とまだまだですが。

すでにオプジーボのロイヤリティ収入は減ってきており、その影響が・・

じつはオプジーボの収益は下記のように段階的に減っていくようで、すでにカウントダウンがスタート。2028年に大幅減少の見込み。

2024年 ロイヤリティ収入が大幅減

2028年 北米で特許切れ ⇒ロイヤリティ収入さらに大幅減少

2030年 欧州での特許切れ ⇒ロイヤリティ収入がほぼゼロに

2031年 日本での特許切れ

おもったより早めに売上は削られていきそう。  

  

さらに、苦難は続きます。

売上No,2のフォシーガ(糖尿病薬)も特許切れが迫っており、2025年の年末には後発品が登場するとの話も。

売上No,1とNo,2がここ数年で一気に売上減ってしまう修羅場へ。

   

ただ、これは製薬会社にとってしょうがないこと。

大事なのは、オプジーボ、フォシーガの後継者のメドが立ってるかどうか?

結論、 これは「未知数な部分がかなり多い」です。

  

小野薬品は、これまで持ってなかった欧米での販路を開拓して売上を保つ作戦。

ただ、欧米の自社販売の第一号『血液がん(ベレキシブル)』

こちらの発売が2026年を予定。ちょっとまだ読めません。

  

大型買収によって、新薬ゲット&欧米販路を早期に構築。

2024年4月。3,800億円という小野にとっては”超”大型となる買収を敢行。

この買収したデサイフェラ社が持つ新薬、2025年2月がFDAの承認期限。

おそらく発売は2025〜26年あたりなので、こちらも大型化するか未知数です。

  

というわけで、ワースト2位のアステラスよりも、後継者のメドが立っていない小野薬品を1位とさせていただきました。

  

まとめ

  

というわけで、本日の内容は以上です。

もっと密度の濃い、医薬品株投資のディープな話が知りたいかたはこちらをどうぞ。

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