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目次
【製薬会社 就活】「中外製薬」第一志望でホントにOK!?
さっそくですが、みなさんの第一志望の製薬会社はどこですか?
最近、よく製薬会社志望の就活生の方から聞くのは「第一志望は中外製薬」です。
このように「働き甲斐のある会社ランキング2022」でも
1位グーグル、3位リクルート。そして、そのあいだに中外製薬(2位)です。
スゴイ高評価ですね!
Yahooニュース 2022年2月3日
そんな中外製薬ですが、ご存じの通り、増収増益を驀進中。
6期連続で、過去最高益を更新か!って言われてます。
ついに、2022年で初の売り上げ一兆円を達成する見込み。
そして、歴史が動きますね。
国内製薬会社の売り上げ順位(グローバル売り上げ)も変動します。
3位の第一三共を抜くということですね。
国内製薬会社の売り上げランキング
1位 武田薬品
2位 アステラス製薬
3位 中外製薬
4位 第一三共
こんな感じで絶好調で大人気の中外製薬。
ますます人気が高まってきてると思います。
というわけで今日は、改めてこういった疑問について考えていきましょう。
☑中外製薬ってよさそうだけどホントに第一志望でOKなのかな?
【本日の内容】
・中外製薬を第一志望にするのは正解か?
現役MR目線ではどの企業が一番オススメ?その理由について解説していきます
☝動画の方が分かりやすいかも?
製薬会社の就活 第一志望はどこにすべき?
さっそく結論からなんですが
中外製薬が第一志望でOK?この問いに対する答えは
⇒全然OK!だと思います。
でもボクなら第一三共選びます
正直、大手製薬会社、どこも一長一短あって、かなり迷います。
『むちゃくちゃ迷って第一三共』
これが答えかな~っていう感じです。
要は「どっちも良い会社です」ということですね。
第一三共を選んだ基準は『MRとしての市場価値が上がるかどうか』これを軸にしました。
※第一三共は薬学生に絞って採用を行っています。
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中外製薬 近未来の将来性について
中外製薬の近未来①
主力品「ヘムライブラ(血友病)」が引き続き好調。
これは近未来への安心材料です。
ヘムライブラは今後さらに伸びて1000億円を目指します(現状:400億円)
アクテムラに続くブロックバスター(1000億円以上)に成長できるか期待です。
中外製薬の近未来②
いま爆伸び中のコロナ特需の製品。
絶好調の「ロナプリーブ」「アクテムラ」
こちらはコロナの状況や他社の競合品の開発にも左右されるんで不透明ですよね。
最近かなりコロナの話題で中外さんが就活生の方のなかでも有名になって人気だと思うんですが
ただ、コロナ関連のものは今後も伸び続けるかどうかは未知数です。
話題のアクテムラですが、なんだかんだいっても発売は2006年の薬
コロナを筆頭に適応拡大を繰り返してきましたが、ぼちぼち後発品(バイオシミラー)が登場してくる時期でしょう。
「就活して現場に出たら、後発品メーカーとの闘いが待っていた」なんてこともあるかもです。
中外製薬の近未来③
次世代の主力品
①NXT007 自社 血友病 A 第Ⅰ/Ⅱ相
ヘムライブラの後継者です。
②LUNA18 自社 RAS阻害剤 固形がん 第Ⅰ/Ⅱ相
中分子創薬最初のプロジェクト
中外製薬さんは『中分子』という独自の製剤を開発しようとしています。
ただ、このあたりの後継者は臨床試験のわりと初期の段階なんで、まだまだ「芽がでてきたかな~」って感じの段階です
中外製薬の近未来④
去年(2021年)に眼科領域への新規参入を発表しました。
新しい利益の柱になるでしょうか。
既に複数の新薬の発売が発表されています。
✔中外製薬の近未来 まとめ
・すでに売り上げを支える大きな柱が育っている「ヘムライブラ」「アクテムラ」
・コロナ特需品「ロナプリーブ」で爆益状態
⇒ただし、コロナ関連は長期的にはどうなるか分からない。しかもアクテムラは特許切れが迫る。
・ヘムライブラの後継者となる有望なタネをもっているが、まだまだこれから
・眼科領域への参入など、アグレッシブへ他分野への開拓も進めている
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第一三共 近未来の将来性について
そして次に「ボクならこっちを選ぶかな~」って思う第一三共の近未来について。
第一三共の近未来①
これからのエース「エンハーツ(乳がん)」:売り上げ450億円
現状の適応症:HER2陽性乳がんの三次治療以降
⇒今後の適応拡大(2次治療、1次治療や 他がん種へ)によりさらに売り上げ上昇が見込まれます。
*ちなみに現在の稼ぎ頭である「リクシアナ」(経口Fxa阻害剤)もあと5年くらいは活躍してくれそうです
第一三共の近未来②
エンハーツを含めたADC『抗体薬物複合体』の3兄弟が軸に
ADCと呼ばれる『抗体薬物複合体』というタイプの癌の薬を3つ販売する予定。
第一三共はこのADC3兄弟にかなり重きをおいていて、ここに傾注するために別のプロジェクトを閉じていったりしています。
それだけ、目途がたっているということでしょう。
ということはここ数年でオンコロジー(癌)の薬が充実してくるということ。
いうまでもないですが、オンコロジーの領域を扱えると今後の転職でも有利になります。
みなさんの市場価値という意味では、非常に有利になるのではないでしょうか。
『コロナの治療薬を扱ってましてた』よりは
こちらの方がMRの市場価値的にはぜったいに有利(笑)
第一三共の近未来③
三兄弟のうちのひとつが「エンハーツ」を超える超大型新薬になる可能性
今後の超大型新薬候補 「DS-1062」
世界で価値のある研究開発プロジェクト第7位に!
その価値は61億4000万ドル(約6693億円)
2026年売り上げ予測は12億1200万ドル(約1321億円)
5年後にこれだけの売り上げ予測ができる薬剤があるので、5年先という短期スパンでは非常に有望ですね
ちなみに、第一三共は薬学生に絞って採用を行っています。
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✔第一三共の近未来 まとめ
・現在の稼ぎ頭「リクシアナ」(経口Fxa阻害剤)もあと5年活躍できて安泰
・ADC 3兄弟が大きく育つ
長男(エンハーツ)は既に1人前になっており、さらなる拡大が見込まれる
そして次男はさらに大きくなりそうな大物の予感
というわけで、ボクなりの結論としては第一三共かなっていうところです。
もちろん、正解はないですし、ボクも「絶対第一三共!」っていうよりは
選べる立場ならめっちゃくちゃ迷って「第一三共」っていう感じです。