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2025年以降、将来性が低下する”やばい”製薬会社は?【結論:あぶないのはアステラス製薬、エーザイ、小野薬品】

※記事内には広告が含まれています

【悲報】年収アップのチャンスを逃しているMRが多い

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2025年以降、将来性が低下する”やばい”製薬会社は?【結論:あぶないのはアステラス製薬、エーザイ、小野薬品】

こんにちは。けいとです。

  

本日のテーマは、

『将来性が業績低下のリスクが高い製薬会社』について。

✓将来、安定した会社で働きたい!

 ✔安定してる会社、不安定な会社ってどこ?

とくに内資系製薬も選択肢にしてる人には重要な情報です。

  

ちなみに、ボクは内資系の製薬に勤めています。

(新卒で内資系入社、MRとして約10年、現在MSL)

  

内資系製薬は良いところはたくさんありますが、

おおきなデメリットとして宿命として、以下がありますよね?

・新薬の数や種類では外資系企業に劣る

・そのため、ひとつの売れ筋の薬に売上が偏りがち。。

その結果、売れ筋の薬の特許切れやトラブルがあると一気にピンチに!!

  

というわけで、今日の内容はこちらです。

  

【本日の内容】

2025年以降、将来性低下のリスクが高い”やばい”会社はどこ?

やばい会社=ひとつの薬の売上に依存してる会社

*就活や転職の会社選びに大事な情報です!

  

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結論 ワースト3は『アステラス製薬、エーザイ、小野薬品』

まずは結論から。

各社のトップセールス商品とその特許切れのタイミング、そして総売上に占める割合からランキング化しました。

当然ですが、特許切れのタイミングが近くて、その薬の売上に依存してる会社は上位となります。

▼ 製薬大手10社 ひとつの薬への”依存度”が高くて将来あぶないのは? (ワースト順)

順位
(ワースト順)
会社名危険度売上トップ
製品
特許切れ
時期
総売上に
占める割合
1アステラス
製薬
★★★★★
要警戒!
イクスタンジ
(前立腺がん)
2027年47.4%
2エーザイ★★★★☆
要警戒!
レンビマ
(抗がん剤)
2026年
大幅延長の可能性
39.5%
3小野薬品★★★★☆
要注意
オプジーボ
ロイヤリティ収入含む
2031年51.9%
4協和キリン★★★
要注意
クリースビータ
(高リン血症)
2030年35.0%
5田辺三菱製薬★★☆
やや注意
ラジカヴァ
(ALS治療薬)
2027年 *18.6%
6大塚HD★★☆
やや注意
レキサルティ
(抗精神病薬)
2028年 *10.3%
7塩野義製薬★☆
安全圏
エイズ治療薬
 ロイヤリティ
2040年手前39.6%
8武田薬品★☆
安全圏
エンタイビオ
(潰瘍性大腸炎)
2032年20.5%
9第一三共☆☆
安全圏
エンハーツ
(抗がん剤)
2030年 *28.0%
10中外製薬☆☆
安全圏
ヘムライブラ
(血友病)
※海外出荷込み
2036年22.3%
  ※売上は2023年度の見込み額。中外製薬と大塚製薬は2023年の見込み。 
※特許切れの時期が未公表の場合、発売から10年後を特許切れと仮定

  

上の表を見て分かるように、2030年代まで安定感があるのは、中外製薬や第一三共、武田薬品、そして塩野義製薬あたり。

中でも、第一三共や中外製薬は、売上トップ製品以外にも有望な薬剤を多く持っています。

MRとして長く安定して優良企業で働きたい方にはこれらの会社へ転職するのがおすすめ。とはいえ、こういった会社の転職案件がすぐに無くなってしまいます。

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1~10位までの各社について詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください。

  

  

それでは、ここから「特にリスクが高く注目すべきワースト3」について、詳しく見ていきましょう。

  

もっとも将来性リスクが大きい ワースト1位 アステラス製薬 (※実は2024年 ポジティブイベントあり)

トップセールス商品 イクスタンジ(前立腺がん)

売上 7,200億円  (総売上の47.4%)

特許切れ予想  2027年

大黒柱『イクスタンジ』の特許切れは、米国で2027年。

日本や欧州だと2026年。

  

今から3年後、ほぼ確実に売上の半分近くが無くなってしまう・・

これはシンプルに一大事といえますねw

  

✓イクスタンジ特許切れまでに後継者が育つかどうかが焦点に

イクスタンジ特許切れ後、アステラス製薬を支える”後継者” 3トップがこちら。

①パドセブ (尿路上皮がん) ピーク時3,000~4,000億円

②ベオーザ (更年期障害) ピーク時5,000億円

③IZERVAY (加齢黄斑変性症)ピーク時2,000~4,000億円

この3つ、すべて見込み通りにいけば、売上1兆円以上!

これなら全く問題ないですが、

2024年1月時点では、まだまだ発売したばかり。

未知数要素が大きいので、なんとも言えませんね。

まだまだ「この3つでアステラスは安泰」って言えるレベルじゃないはず。

  

とはいえ、①パドセブ は比較的順調。

最大の売上成長のチャンスとされる「尿路上皮がん1次治療の適応追加」を早くも達成。

当社、アメリカの保険当局FDAの審査終了日は24年5月9日とされてました。

でも、フタを開けてみると「23年12月15日」にFDAが承認。

5か月前倒しでアメリカの保険当局が認めてくれました。

こんな感じで、イクスタンジの後継者にはポジティブなニュースがあるのも事実。

ただ、繰り返しですが、まだまだ発売したばかりの薬も多くて、読めない部分も大きいので、アステラス製薬をワースト1位とさせてもらいました。

  

※補足

じつは2024年にはアステラス製薬にとってポジティブなニュースも多いのも事実。なので、2024年のポジティブイベントが上手くいけば、今回の将来性にも変化があるはず。もしアステラス製薬の”2024年ポジティブイベント”に興味があるかたは、こちらの動画をご参考ください

  

レンビマ特許期間次第で大きく将来性が変わる ワースト2位 エーザイ

トップセールス商品 レンビマ(抗がん剤)

売上 2,930億円  (総売上の39.5%)

特許切れ予想  2026年 ※大幅延長の可能性あり!!

  

ワースト2位としていますが、

エーザイは大きく危険度が変化する可能性があります。  

  

✓レンビマ特許期間 大幅延長の可能性あり!

レンビマは、エーザイで一番売れてる、抗がん剤。

2023年も売上が伸びており、まさにエーザイの利益の源泉。

  

売上の4割を占めるレンビマが2026年に特許切れ!

  

一方、超大型化が期待される

「レケンビ(新規アルツハイマー薬)」が

育ってくるのが2028年と見込まれているわけで、、

  

もしも、レンビマが2026年になくなると・・・

エーザイの業績は、2026~28年頃に一旦かなり落ち込むことが予想されますねw

  

ただし、ここで新情報が!

エーザイの第一四半期決算で

レンビマの製造方法に関する特許期限が『2035年8月まで』

と公表されました。

  

ということは、

ジェネリックメーカーがレンビマ後発品を製造できるのは

2035年8月以降になるということ。

  

念のため、

これはエーザイが公表しているものなので

あくまでも”エーザイの解釈”。

ジェネリックメーカーが大人しく従うかどうかは分かりません・・・

  

とはいえ、

売上4割を叩き出しすレンビマが2035年まで維持される

となるとエーザイの安定感は大きくあがりますね。

  

このレンビマ特許に関しては

続報に注目したいところ。

情報がでてくれば、当サイトのメルマガでも紹介していきますね。

よかったら、メルマガの配信登録をしていただき、続報をお待ちください。

  

オプジーボへの一極集中 ワースト3位 小野薬品

トップセールス商品 オプジーボ(抗がん剤)※ロイヤリティ収入含む

売上 3,400億円  (総売上の51.9%)

特許切れ予想  2031年

なんと売上の半分以上をオプジーボで稼ぐ小野薬品。

特に海外売上からくるロイヤリティ収入(海外ではブリストルマイヤーズが販売)が伸びています。

  

✓大黒柱『オプジーボ』特許切れへのカウントダウンは?

2028年 北米での特許切れ ⇒ロイヤリティ収入減少

2030年 欧州での特許切れ ⇒ロイヤリティ収入がほぼゼロに!?

2031年 日本での特許切れ 2028~31年にかけて売上が減少していく・・・

2028年から、オプジーボ関連のロイヤリティ収入が減少してくる見込み。

なので、2028年までにはオプジーボの後釜となる大型新薬の目途が立っていないと厳しいですね。

  

オプジーボの後釜となる大型新薬は見当たらない・・・

ただし、現状でその目途はたっていません。。

がん領域で発売が近い新薬はひとつだけ。

▼開発中の新薬「magrolimab」

⇒ギリアド社からの導入品で、日本でも臨床開発の最終段階のPhaseⅢまで進んでいる適応症があります。

ただし、この開発中の新薬「magrolimab」も万全な様子ではなさそう・・・

一部の適応症で臨床試験を中止・・・

出典:小野薬品ニュースリリース

・高リスク骨髄異形成症候群(HR-MDS)を対象とした試験の中止

・固形がんを対象とした試験には影響しません

  

既に一抹の不安がでてきており、オプジーボの後釜になるにはかなり厳しい状況。

今後も小野薬品においては、2028年までに『オプジーボの後釜』を開発(もしくは買収?)できるかどうか?注目していきましょう。

  

まとめ ひとつの薬への”依存度”が高くて将来あぶない製薬会社

ワースト1位 アステラス製薬

✓依存度の高い大黒柱『イクスタンジ』の特許切れが迫る。

✓後継者3トップの動向には注目!

ワースト2位 エーザイ

✓売上4割を占めるレンビマ。2026年に特許が切れるとかなりピンチ!

✓仮にレンビマ2035年まで延長できれば、超大型化期待のレケンビ育成も余裕!

(レンビマ特許期間に関する続報には注目!)

ワースト3位 小野薬品

✓年々”オプジーボ一極集中“が強まる

✓2028~31年までに後釜が現れないと業績下降は避けられない

  

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