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目次
【外資系 製薬会社の将来性】最近5年間の新薬でみるとイーライリリーが凄すぎる
こんにちは、製薬会社勤務10年のけいとです。
今日はこういった人に向けた内容です。
☑外資系の製薬会社への就職を検討中!
☑会社の『将来性』を軸に会社選びをしていきたい!
というわけで、本日の内容はこちらです。
【本日の内容】
外資系企業の『将来性』
新薬の開発状況 一番良い会社はどこ?
意外な会社が一番良い会社としてランクインします!
その理由も知っておいてほしいので、ぜひ最後まで見ていただけたら幸いです。
動画の場合はこちら↓(15分間)
さっそく結論から。
製薬会社の将来性を決めるのは、いうまでもなく
『どれだけ新薬が開発できているか?』になります。
製薬会社の利益の源は『新薬』です。
というわけで、最近5年間の世界の製薬会社の
新薬の開発状況を調べてみました。
▼直近5年間の状況を見てみると・・
・世界で研究開発費を最も使っている会社は 『ロシュ (161億ドル/年)』
・一番新薬の数を多く発売しているのは『ノバルティス(直近5年で14個の新薬!)』
・発売した新薬の価値が高いのが『イーライリリー』
この結果のように
直近5年において
発売した新薬の価値が高い=稼げる新薬を一番発売できた
その会社は『イーライリリー』です。
すなわち、直近5年間のデータからは
世界の製薬会社で一番将来性が良い感じなのは
イーライリリーということになりますね。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
外資系製薬 研究開発費が高いのは??
世界の製薬 研究開発費ランキング 2022年
1位:ロシュ 161億ドル
2位:ファイザー 138億ドル
3位:メルク 122億ドル
4位:ジョンソンエンドジョンソン 118億ドル
5位:ブリストル 138億ドル
6位:アストラゼネカ 97億ドル
7位:ノバルティス 95億ドル
1位のロシュは161億ドル(2兆円以上)も開発費を使っています。
7位のノバルティスでも、第一三共のグローバルでのトータル売上に
相当する額を研究開発に使っています!
とはいえ、これはあくまでも使ったお金。
ホントに新薬を開発できていたのかは別の話。
というわけで、次はどのくらいの数の新薬を作れていたのかを見ていきましょう。
外資系製薬 実際に発売した新薬が多いのは?
過去5年間 発売した新薬が多い会社
1位:ノバルティス 14個
2位:メルク(MSD)11個
3位:ロシュ 10個
4位:サノフィ 9個
5位:ファイザー 8個
6位:イーライリリー 8個
7位:GSK 7個
8位:アストラゼネカ 7個
一番、開発費を使っていたロシュですが、新薬数はトップではありません。
開発費4位のジョンソンエンドジョンソンは新薬数だとランクイン外。
一方で、開発費7位のノバルティスが
新薬開発数だとダントツトップ14個。
ノバルティスの新薬の数はダントツトップ!
一番将来有望なのはノバルティス!
たしかにこれは間違っていません。
じっさいに、ノバルティス社の日本の開発パイプラインはこちら↓
数が多すぎて、なかなかエグイ状況です。
ノバルティス社 国内での開発パイプライン
とくに、オンコロジー(癌)の新薬数がハンパない感じです。
数が多いだけでなく、ノバルティスの薬は
画期的なものが多いので
担当するMRとしては、かなり貴重な経験になります!
とはいえ、今回は『会社の将来性』にフォーカスしたお話し。
ノバルティスなど、薬をたくさん出してる会社は
ちゃんと売上を稼げる新薬を発売しているんでしょうか?
これは結構大事なポイントです。
極端な話、売れない薬を出しても
経費がかさむだけで、会社の利益になりませんからね。
というわけで、つぎは最近発売した薬がどれだけ売り上げに貢献できてるか
を見ていきましょう!
外資系製薬 最近の新薬が全体売上にどれだけ貢献してるか?
▼最近5年の新薬が、社全体の売上にどれだけ貢献してるか?
1位: イーライリリー 54%
2位: ロシュ 34.6%
3位: アッヴィ33.0%
4位: ノバルティス 28.9%
5位: GSK 26.9%
6位: アストラゼネカ 24.4%
7位: サノフィ 21.4%
⇒稼げる新薬を発売してるのはイーライリリー
イーライリリーは、全体売上の半分以上を
最近の新薬で稼げているということになります。
かなり新製品の割合が高いので
ここ数年~10年くらいのスパンでは
特許切れの心配が一番すくない
将来性の良い会社といえるでしょう。
具体的にイーライリリーの将来性有望な薬はこちらです。
じつは、2022年に発売予定の薬のなかで
世界でもっとも売れそうな 2トップを持っている会社なのです。
イーライリリーの将来を担う2トップはこちらです↓
『ドナネマブ』アルツハイマー治療薬
・2022年発売予定の薬で世界一のポテンシャル
・5年後の売上予測 60億ドル=8000億円
『チルゼパチド』糖尿病/肥満治療薬
・ドナネマブに次ぐ世界2番目のポテンシャル!(2022年発売の薬のなかで)
・5年後の売上予測 49億ドル=6700億円
このように、イーライリリーはこれから
飛躍的に伸びていく可能性があり
ここ数年~十数年のスパンでみると
将来性は非常に有望です。
ぜひ、就活生や転職を検討されている方は
選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
まとめ【新薬の開発力】最近5年間の新薬でみるとイーライリリーが凄すぎる
最近5年の新薬数、数でみるとノバルティスが圧倒的!
画期的な新薬も多いのでMRをやるならノバルティスは非常に良い会社。
一方で、今回注目したのは「会社としての新薬開発力」
これは会社の将来性へ直結するファクター。
直近5年間の新薬の売上だとイーライリリーが圧倒的トップ!
売上の54%を直近の新薬から稼いでいます。
発売したばかりの大型新薬も多いので、これからもっとこの比率が高まることが予想されます。
👆イーライリリーの企業研究はこちらの記事で!
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