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2023年 決算から読み解く!大手10社 将来性ランキング【大手だけどヤバいのは?超有望企業まで一気に!】
こんにちは。
製薬会社勤務11年のけいとです。
今回は2023年 各社の最新決算をもとに、会社の将来性をランキングしていきます。
【本日の内容】
2023年 最新決算で決める! 製薬大手10社 将来性ランキング
大手の将来性が一気に分かります。
各社の決算をこまかく分析した結果なので、それなりに信頼性はあるはずです。
※参考 各社の細かい決算の分析はこちら
中外製薬 / 武田薬品 / 第一三共 / エーザイ/ アステラス製薬 / 大塚製薬 / 塩野義製薬
▼こういった方はぜひチェックしてみてください。
製薬業界への就職&転職活動中の方へ
”将来性”が良い会社はどこなのか知りたい!
けど、会社の細かい分析は苦手・・
ポイントだけサクッと分かればOKなんだけど。。
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製薬大手10社 将来性ランキング【2023年 最新決算を基に作成】
▼製薬大手10社 将来性ランキング 【2023年 最新決算を基に作成】
順 位 | 企 業 名 | 将 来 性 | |
1位 | 第一三共 | ★★★★★ | 堅実さでは一番! |
2位 | 中外製薬 | ★★★★★ | 2023年は、おとなしめ。 24年以降ふたたび上昇 |
3位 | エーザイ | ★★★★☆ | 爆発力ではトップ! |
4位 | 協和キリン | ★★★★☆ | 会社規模のわりに伸びしろ大! |
5位 | 大塚製薬 | ★★★★☆ | 新薬が多彩で手数が多い |
6位 | アステラス製薬 | ★★★☆☆ | イクスタンジ特許切れ以降が未知数 |
7位 | 武田薬品 | ★★★☆☆ | シャイアー買収のメリットが意外と小さい |
8位 | 塩野義製薬 | ★★★☆☆ | 2022年度は過去最高業績! だけど、油断はできない。 |
9位 | 小野薬品 | ★★★☆☆ | オプジーボ以降の目途が立てば。。 |
10位 | 住友ファーマ | ★☆☆☆☆ | ラツーダ特許切れで大ピンチは確実 |
それでは、ここから注目企業(1~5位)に絞ってご紹介していきます!
第1位 第一三共 :堅実さでは一番!
トップは2022年度、日本で一番、時価総額が伸びた会社『第一三共』です。
金額としては、4.9兆円から9.1兆円と倍増してます!
最新の決算でも売上は1兆2,700億円と大幅アップ。
それを支えたのはエンハーツ(乳がん治療薬)。
このエンハーツは2022年に爆伸びしただけでなく、ここ数年でもっともっと伸びてくことが予想されます。
前年比1,300億円アップという、恐ろしい伸び!ここからもっと育っていくでしょう。
さらに、エンハーツに続く、抗がん剤も2つスタンバイしており、伸びしろは最強です。
エンハーツ含めた、以下3つはADC(抗体薬物複合体)と呼ばれるものです。
この3つで2025年には売上9,000億円を見込んでいます。
第一三共の総売上が1兆円ちょっとなので、この通りに行くと相当な売上アップが予想できます。
今後の伸びが気になるところです。
✓第一三共でオンコロジーMR目指すなら2025年までが勝負!?
3つも大型の抗がん剤が登場する第一三共。
オンコロジーMR(癌領域の専任MR)を目指して、転職を狙うなら、いまがチャンスです!
専任MRの転職案件を早く受け取りたいならMR BiZがおすすめです。
”オンコロジー”など領域を指定する場合、一般的な転職エージェントよりもMR BiZみたいな専門転職サイトのほうが圧倒的に可能性が高まります。
第一三共の場合、勝負は2025年まで。
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第2位 中外製薬 :2023年はおとなしめ。24年以降ふたたび上昇
第2位は、現在絶好調の中外製薬です。
一言でいうと、2023年は少し大人しい印象、2024年から再び上昇。
というイメージです。
▼ちなみに2022年度の決算は好調。
下の通りで、売上、利益ともに6期連続で過去最高益を更新です。
そんな6年連続で最高益を更新していた中外ですが、2023年はちょっと”足踏み”の予想。
売上 1兆700億円(前年から-978億円)、営業利益 4,150億円 (前年から-367億円)
もちろん、ロシュのバックアップがある中外製薬は、これから新薬も多いし将来性バツグンなのは間違いなしですが
2023年はちょっと大人しめ。なので、第一三共に次ぐ2位にさせていただきましたw
ちなみに、発売する新薬の数も、2023年は中外にしては少なくて、やはり大人しい印象は拭えず。
とはいえ、2024年(赤枠)からは、また中外の黄金時代ともいる”新薬祭り”が最下位します。
長期的にみれば全く問題なさそうです!
第3位 エーザイ:爆発力ではトップ!
まずは、こちらの売上シミュレーションをご覧あれ。
▼エーザイ 売上シミュレーション ※赤がレケンビ
第一三共と並んで、エーザイも意味不明なほどの伸びのグラフです。
とくに、グラフの赤色『LEQEMBI(レケンビ)』は、ひとつの薬で売上を爆増させています。
これがエーザイの爆発力の源、新規のアルツハイマー薬『レケンビ』です。
『レケンビ』はエーザイの将来を左右する薬で、上手くいけば1兆円規模(!!)の売上になることを見込んでいます。
1兆円というと、いまの中外製薬の1社まるごとの売上額に匹敵します。
これを実現できるかどうかは、アメリカの早期アルツハイマー患者の多くをカバーする保険当局『メディケア』が保険を認めるかどうか!?にかかっています。
なんせ、アメリカは日本のように国民皆保険の国じゃないので、保険が効く(=自己負担3割で薬が買える)かどうかが、売上を大きく左右します。
おそらく、これについては23年7月ごろには一定の結論がでるのでは!?と言われており、大注目です。
※追記 23年7月7月 超期待の新薬『レケンビ(アルツハイマー薬)』がアメリカで正式承認(フル承認)。
これで大きくエーザイの将来性への期待は膨らんできました。23年内に日本で発売に至るかどうかが次の注目です。
詳しくはこちらの記事で 【大注目のエーザイ!】企業分析から見えた驚きの”やばい将来性”!レケンビで別次元へ!
4位 協和キリン: 会社規模のわりに伸びしろ大!
4位の協和キリンも注目です。
おなじく上位に並ぶ会社に比べると、会社の規模は小さめ。
ですが、伸びしろが大きい会社です。
クリースビータ(高リン血症) は2022年度の売上は1,270億円。
協和キリン初のブロックバスター!!!(1,000億円越えの薬剤)が誕生しましたね。
このクリースビータをはじめとする、グローバル製品が海外で売上が伸ばしてます。
「良い製品を作って、市場全体が伸びてる海外で売る!」この上手い流れができつつあるのが協和キリンですね!
ちなみに、グローバルで広く展開している薬は3つあるようで、その名の通り『グローバル戦略3製品』です。
2018年に比べて着実に成長してるのが分かりますね。
✓協和キリンへの転職を狙うなら今がチャンス!
初のブロックバスターが誕生し、これから”グローバル戦略3製品”が伸びていく協和キリン。
下記のとおりで、年収も毎年伸びており、これから大手製薬の仲間入りしそうな予感。
10年間の中外製薬みたいな感じでしょうか?
転職や就職で入社を目指すなら、いまがチャンスです。
国内のクリースビータの販売状況はまだまだ発展途上で、伸びしろが大きいのでMRとして働くやりがいも大きいです。
年収アップさせたいMRの方はぜひ転職案件がないかチェックしてみてください。
MR転職で最も案件が多いのが、MR専門のエージェント『MR BiZ』です。
協和キリンのような良質な案件は貴重なので、早めに動くことをお勧めします。
5位 大塚製薬 新薬が多彩で手数が多い
大塚製薬は、将来を担う新薬の手数が豊富。
超大型の新薬ではないですが、そこそこ良さげな薬がいくつかあるので、大崩れすることはないでしょう。
詳しくはこちらの記事でご紹介しています。よかったらご覧ください。⇒【大塚製薬の今後の見通しは?】決算内容から将来性や株価を予想! 結論:2026~27年以降の動向に注意
まとめ ▼製薬大手10社 将来性ランキング
順位 | 企業名 | 将来性 | |
1位 | 第一三共 | ★★★★★ | 堅実さでは一番! |
2位 | 中外製薬 | ★★★★★ | 2023年は大人しめ。 24年以降ふたたび上昇 |
3位 | エーザイ | ★★★★☆ | 爆発力ではトップ! |
4位 | 協和キリン | ★★★★☆ | 会社規模のわりに伸びしろ大! |
5位 | 大塚製薬 | ★★★★☆ | 新薬が多彩で手数が多い |
6位 | アステラス製薬 | ★★★☆☆ | 2027年イクスタンジ特許切れ以降が未知数 |
7位 | 武田薬品 | ★★★☆☆ | シャイアー買収のメリットが意外と小さい |
8位 | 塩野義製薬 | ★★★☆☆ | 2022年度は過去最高業績! だけど、油断はできない。 |
9位 | 小野薬品 | ★★★☆☆ | オプジーボ以降の目途が立てば。。 |
10位 | 住友ファーマ | ★☆☆☆☆ | ラツーダ特許切れで大ピンチは確実 |
結論としては、10位の住友ファーマ以外は、どの企業も心配なさそうです。
注目の上位5社を簡潔にまとめると下記となります。
・例年どおり、将来性抜群の中外製薬(2023年はおとなしめ)
・爆発力ではエーザイがトップ!
・堅実さでは第一三共
・会社規模のわりに大きな伸びが期待できる協和キリン
・新薬が多彩で手数が多い大塚製薬
どの会社も転職候補先としては、かなり有望です。
業績もよく、年収も伸びてるので、MRの方は上記の5社で転職案件がないか、MR専門転職エージェント『MR BiZ』で確認されてはいかがでしょうか?
大塚HDの製品群と大塚製薬医薬品部門の安定性は別ですよ