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目次
MRの最大のデメリット!『MRはスキルが身につかない』 はホント!?
今日はこんな就活生さんに向けた記事になっています。
☑MRってスキルが身に付かないっていうから心配・・
☑これからMRとして生き残るためにどんなスキルを身につけていったらいいの?
☑やっぱりMRよりもスキルが身に付く薬剤師を目指したほうが良いのかな~
MR志望の就活生さん
ボク自身もMRとして日々働いていてこういった疑問を感じることも多いです。
【本日の内容】
・「MRはスキルが身につかない」こう言われる理由を解説!
・MRとしてスキルを身につけるにはどうしたらよいのか?について紹介
⇒就活でのアピールにも繋がります!
なぜ「MRはスキルが身につかない」って言われるの?
なぜ「MRはスキルが身につかない」って言われるのか?
個人的には『MR自身がスキル身についてないな~』って痛感しながら働いているから!
これが一番大きな理由だと思います。
そして、そう思ってMRから離れていった人たちの意見として発信されているケースも多いと感じます。
でも、ボク自身もMRから離れた人の意見だから参考にならないとか、いっさい思っていなくて
じつはボク自身(現役MR)も「最近スキルが身についてないな~」って思う瞬間や時期もあったりします。
では、その理由深掘りしていきたいと思います。
まず、MRはどんな仕事をしているか?
これについて振り返っていきましょう。
MRの仕事内容って?
① ドクターに自社の薬の宣伝
② ドクターと雑談をする
③ 面会内容を事前に準備する
④ クルマを運転して医療機関を回る
⑤ たまに説明会を開催
そして、これに対してどういったスキルが身につくのか?
ということを考えてみましょう。
身につくスキルとしては
①と②で身につくスキルは、コミュニケーションスキルや対面でのプレゼンスキルでしょうか。
③に関しては「自社品に関する勉強」が多いので、身につくのは製品知識でしょうか。
④は運転スキル? すいません、どうでもいいかもしれませんね。
⑤は大勢の人の前でのプレゼンスキルですね。
一応、かなり分かりやすいところでこんな感じかなと思います。
結構たくさんのスキルが身につくじゃん!
ひょっとしたらそう思うひといるかもしれないんですが
では、1日どれくらいの時間をこの仕事内容に割いているのか?
さきほどの仕事に対して、一日のなかでどれくら時間をかけているのかっていうところですが、こんな感じ。
コレを見て、クルマで移動ばっかりじゃないか!こんなんじゃスキルは身につかないわ!
って思うかもしれませんが、そのとおりなんですね。
5時間って長いなって思われるかもしれませんが、営業所から担当エリアまで1時間半だったら
そもそも営業所と担当エリアの往復で少なくとも3時間。
そして、そのエリアのなかで、病院同士を移動していくのに合計2時間。こんな感じです。
何時間も運転して、じっさいにドクターとしゃべるのは数分間。
こんな感じだと、「運転ばっかりしてて、全然スキル身につかないわ~」ってMR自身が思ってしまうのは自然ですよね。
さらにいうと、ドクターとしゃべってる時間も、じつは雑談のほうが多かったりします。
ドクターと会って、いきなり自分の会社の薬の話はしにくいので「会話を温める」ための時間が必要です。
これは、ドクターの性格にもよりけりで「時間をムダにしたくないから最初から本題で」
っていうドクターもいれば
「MRとは雑談のために会っている」みたいなドクターもいたりします。
結局のところ、ドライブしてドクターとどうでもいい雑談して、これだと「スキル身についてる!」って思わないですよね。
「MRはスキルが身につかない」って言われる原因はこれだと思います。
そして、さらに言い方悪いんですが「こんな仕事内容なのにお給料は抜群にいい!」
これもMRが「スキルが身につかない!」「給料に見合ったスキルがついてないなぁ」って心配になる要素です。
ドライブしてドクターと雑談して、ちょっと薬の宣伝をして、年収1000万円って、仕事内容に見合った報酬じゃないって感じますよね。
これが、仮に年収300万円だったら、社会的地位の高いドクターと日常的に話して
報酬なわりに立派な仕事してるなぁ~って思えるハズなんですよね。
でも一方で、営業である以上は
ムダだと思っても頑張って訪問する!
雑談して関係を築いて、薬の話をできる関係にもっていく!
とか、かなり大事なことだと思います。
そして、その対価として、良いお給料をもらう!
これは適正なちゃんとした仕事だとは思います。
実際にやってみると、ドクターと信頼関係を築いて、その結果として
「これまで全く話を聞いてくれなかったのに、ウチの新薬を使ってくれました!」
みたいなことは、かなりやりがいのある仕事だと思います。
これがMRの醍醐味です!
でも、やっぱり自分という一人の社会人としてのスキルは身についてるのかな
これはどうしてもMRしていると心配になる部分です。
さらにココで、もう一つ、MRが「スキルが身についてないな~」て思ってしまう瞬間があって
それが「転勤」です。
転勤すると、当然新しいドクターと関係構築していく作業が始まります。
これまで頑張って通い詰めて、仲良く話せるようになったドクターとは、ココでサヨナラです。
積み上げてきたものがゼロになる感覚。
自分が積み上げてきたのは、自分にとってずっと役立つスキルじゃなってかったんだな~
感じてしまう悲しい瞬間ですね。
たとえば、もし地域密着型のお弁当屋をやっていたとして
その商店街のひとと仲良くなったり、近くの会社の従業員の人たちに宣伝して、お店に来てもらえるようになった。
そうやって築いた関係は、ずっとお店や店長の財産として残っていきますよね。
MRの場合は、転勤で顧客との信頼関係がリセットされてしまいます。
もちろん製品知識やコミュニケーションスキルは残るものの
かなりの時間をドクターとの信頼関係の構築にさいています。
なので、これがゼロになったりすると
ココで「自分には何も貯まっていかないな~」そんな風に感じます。
余談なんですが、こういったMRの弊害を踏まえて製薬会社も対策みたいなことはやっています。
MRとしてスキルを身につけるにはどうしたら良い?
そもそもMRとしてスキルを身につけるにはどうしたら良いのか?
どういったスキルを身につけていけば、転勤のタイミングで切ない思いをしなくてもいいのか?
雑談とか、足しげく通うとか、そういったところにあまり左右されずにドクターから信頼されて話を聞いてもらえるようになること
これが大事なスキルになると思っています
そもそも、コロナ禍で頻繁にドクターと会えなくなってきたので、
「MRの雑談力」はあんまり効果を発揮しなくなってきています。
では、この雑談関係なしで、ドクターとの関係を深めるにはどうしたらいいのか?
面白くない答えで申し訳ないんですが
これはドクターの専門分野の疾患を勉強することが一番だと思います
これポイントとして、自分が売り込みたい薬のほうじゃなくて「疾患」ということ。
そして、疾患って言っても色々あるんで、自分が落としたいと思っているドクターの専門分野の疾患です。
これなぜかというと、ちょっと余談なんですが
MRは自社の薬については宣伝できる範囲が決まってます。
(ざっくり言うと、添付文書に書かれている範囲内)
とにかく、範囲が指定されちゃってるんで、自社の薬について勉強しまくっても、範囲外のことを勝手に宣伝しまくるのはNG。
これはMR業界共通のルールとして決まってます。
なので、スキルとして貯まっていっても、活かす場面が少ないわけです。
でも、薬ではなくて『疾患』のことについてドクターと話するのは制限はありません。
これはこれからMRを目指すひとに是非よく知っておいてほしいと思います。
というわけで、MRとして身につけるべきスキルは『疾患についての知識』
とくに『落としたいドクターの専門分野の疾患』ですね。
この武器を駆使して、ドクターとの会話を盛り上げて、最後に自社の薬の話にもつなげていきましょう!
ってこういわれても
就活生の方はあんまりイメージ出来ないんじゃないかと思います。
たとえば、以下のようなケースで疾患のことを勉強しているかどうかの差がでます。
面接でのアピールに活かそう!MRの良い例、悪い例
あなたが悪玉コレステロール(LDL)の薬を売っているとしますね。
最初に悪い例の方からです。
MR「先生、うちの薬は悪玉コレステロールを60%もさげるんですよ!!」
これ聞いたドクターはどうかんじると思いますか?
「あっそう、また自分とこの薬の話か」って内心思いますよね。
続いて良い例。こちらはドクターの専門分野の疾患を勉強しているMR
今回の病気の心筋梗塞は心臓の血管がつまる病気ですね。
さらに、心臓の血管は場所によって番号が振られてます。
6番は大事な場所でココが詰まると命に関わるし、予後も悪い。
こういった背景知識があると、MRもこんな質問ができたりしますね。
こういった話ができると雑談とか、ドクターと親しくなっているかとか関係なしに、治療の話に持ち込むことができます。
特にこれが癌の領域だったりすると一度疾患に関する専門知識が身につくと
他の会社でも通用するスキルになりますね。
たしかに運転が長かったり、転勤してドクターとの関係がゼロになってしまったりと
なかなか自分にスキルが貯まっていかないな~って感じることもあります。
でも、自身のなかに疾患知識を貯めていけばMRとして生き残っていけるスキルになります。
ドライブしてドクターと雑談して、ちょっと薬の宣伝をして、年収1000万円って
仕事内容に見合った報酬じゃないなぁ~って負い目を感じながら働くこともなくなるハズです。
精神衛生上も、治療の役に立てているっていう充実感がとても大きいです。