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【就活生必読!】現役MRが解説!“絶対避けるべき”製薬会社ランキング

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【就活生必読!】現役MRが解説!“絶対避けるべき”製薬会社ランキング

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平均的なMRの平均年収は750万円。それに対して、大手製薬だと1000万円強です。

ある程度の努力が必要ですが、就活のコスパは最強ですね。

☑製薬会社MRを志望して就活中

☑この会社は避けた方がいいっていう会社があれば知りたい!

【この記事で得られるメリット】

現役MRからみた「実際にMRとして働くうえでオススメできない会社」が分かる。

*会社の将来性や売り上げ、年収などよりも、あくまでも「その会社でMRとして働くことがオススメかどうか」という軸で選んでいます

ボク自身は、現在MR歴10年、大手内資系に勤めています。

10年前の就活では、とにかく大手製薬をたくさん受けてみて、受かった会社のなかから選んだという感じ。

今回はあえて『避けるべき会社』を紹介しますね!

会社を選り好みできる状況じゃないよ~!

もしかしたら、こんな風に思う就活生もいると思いますし、ぶっちゃけボク自身もそう思っていました。

でも、実際にしっかりと就活を頑張れば、結構な数の内定をもらうことができました。

その時には贅沢にも「選べる立場」になるのですが、じっくりと何日もかけて選んでいる時間はありません。

なので、事前に優先順位は考えておくべき!

今回の記事はその参考になれば幸いです。

現役MRが解説! 避けるべき製薬会社ランキング

2021年度の製薬会社の年収ランキング

 

今回ご紹介する『避けるべき』会社は、すべて年収ランキングのわりと上位。

年収以外にも、実際にMRとして働くとなると、色んな要素があるので、今回の記事が参考になれば幸いです。

 

*あくまでも私見です。

*会社の状況は時間とともに変化します。2021年時点の意見なので、その点もご了承ください。

避けるべき会社ランキング  第3位  塩野義製薬

避けるべき会社の第3位は、年収ランキング14位(平均年収902万円)の塩野義製薬。

オススメできない理由は、直近では「MRとして売りたい!」ってテンションの上がる薬がないからです。

海外での売り上げを含め、会社の業績自体はいい感じではあるのですが

国内のMRとしては売るべき商品がない状況です。

主力品として頑張っているのは、インチュニブくらい

インチュニブは注意欠陥・多動性障害の薬ですね

いわゆる「新薬」と言われるのは、これくらいでしょうか。

 

有名な薬としては「クレストール」というスタチン(コレステロールを下げる薬)を

売っていましたが、これは数年前に特許切れ。

また、最近ショックだったのは「ゾフルーザ(インフルエンザ治療薬)」です。

インフルエンザの『特効薬』として発売。一時は品切れになるくらいに急速に売れました。

でも、耐性ウイルス(今話題の変異株みたいな感じですね)の問題によって、売り上げは急落していきました。

当初の売り上げが90%くらいダウンする打撃をうけてしまいます。

☝参考記事はこちら

 

さらにさらに、塩野義の主力品である「サインバルタ(抗うつ薬)」にも2021年ついに後発品が登場。

一般的に後発品がでてきたら、急速にシェアが落ちていきますが

今回のサインバルタに関しては、最近の「後発品メーカーの安定供給の問題」に助けられて(?)、そんなに売り上げは落ちていない様子。

でも、国は安い後発品の普及をすすめていきたいので、今後シェアは奪われていくはずです。

なんでこんな状況で、会社の業績がいいのかなぁ??

国内での売り上げはイマイチですが、他で利益を稼いでいるからですね。

その柱が「HIV薬」の海外メーカーへの導出です。

海外メーカー(viivっていう日本ではマイナーな会社)とライセンス契約を結んでます。

そこからの利益がいまの塩野義のメイン収益です。

いうまでもないですが、コレは国内のMRの仕事とは関係ありませんね~

そして、2021年12月時点では国産第1号のコロナワクチンの開発が最終段階に進んだと発表!

正直、遅すぎるので、完成したころにはコロナが収束、みたいな感じになりかねませんが。

これが今からの塩野義さんにとってポジティブな要素になってくれば良いですね。

避けるべき会社ランキング  第2位  キョーリン製薬

避けるべき会社の第2位は、年収ランキング17 位(平均年収887万円)のキョーリン製薬です。

理由は『MRにとってやりがいの無い仕事をさせられていて可哀そうだから』です

具体的に『やりがいがない仕事』、主にこちらの2つです。

 

1つ目は出荷調整への対応。

出荷調整とは、いわゆる『品切れ』です。

薬って、一回飲み始めると、基本的にはその病気が治るまで飲み続けるというのは当たり前ですよね。

品切れによって患者さんが薬を継続できなくなるってかなり迷惑がかかります。

そして、現場のMRもこの対応に追われてしまいます。

しかも、いま品切れになっている薬は「ベオーバ」というキョーリンにとっては期待の新薬なんです。

発売から1年経過して「さあこれから本格的に売るぞ!!」っていう時期にまさかの品切れ。

 

品切れが始まったのが2020年中ごろ。

なんと出荷調整の解除は2022年度中になるとのこと!!

こんな状態だと、薬に供給が復活しても、ドクターたちは「これだけ迷惑した薬はもう使わない!」っていう心境になってしまっているでしょうね。

そんな状態で営業をさせられるMRはホントに気の毒です。

 

2つ目は『新薬が扱えない』という点です。

さきほどの塩野義製薬以上に新薬がないのがキョーリン製薬になります。

2021年時点でのキョーリン製薬ホームページにのっているP3~承認段階の薬はこちらのふたつ。

・ジムソ (KRP-116D/間質性膀胱炎)*既に発売済み

・ゲーファピキサントクエン酸塩(一般名)*MSDからの導入

出典:キョーリン製薬ホームページ

実質的には「臨床試験の最終段階にあるパイプラインは無い!」と言ってもいい状態になってしまっていますね。

パイプラインがこんな状況だと、これから継続的に新薬を扱える機会は少なくなるでしょう。

それだと、MRとしてのやりがいが少なくなってしまいますね。

 

しかも、経営状態的にも、さきほどの塩野義製薬に比べて厳しい状態です。

というわけで、お勧めしない企業の第2位にランクインです。

 

避けるべき会社ランキング  第1位  小野薬品

避けるべき会社の第1位は、年収ランキング9 位(平均年収937万円)の小野薬品です。

正直、現在の小野薬品は、会社自体の売り上げとしては、かなり良い時期です。

伝家の宝刀「オプジーボ」は相変わらず年間1000億円程度を稼いでくれています。

さらに、ブリストルとの共同販売の「オレンシア(リウマチの薬)」がなかなか堅調。

アストラゼネカとの共同販売の「フォシーガ(糖尿病薬)」は、糖尿病以外の適応追加もあって伸びてきています。

 

でも、MRとして長年働くことを考えれば、お勧めできない会社です。

その理由は「社員を大事にしていないな」と感じるから。

そのきっかけは、小野薬品が行っていた奨学寄附*が贈収賄事件に発展してしまった大きな事件。

“奨学寄付”というのは医学の発展のための寄付なので

「寄付するから代わりに薬を使ってください!」っていうスタンスはかなりヤバイです。

もちろん、製薬会社は営利企業なので、内心そういった気持ちがあるのかもしれませんが。

いずれにせよ、今回の事件では小野薬品の社員2人が有罪判決になってしまいました。

 

さらに、今回の事件についてMR目線から「コワい!」と感じたこと。

それは、↓こんな社内文書がまかり通ってしまう社内の管理体制です。

以下、寄付の会社へ申請するために小野社員が作った社内文書

「A先生(元教授)から『条件次第では、OA(オノアクト)を全国大学1位にしてあげるよ』と言っていただいています」「三重大学を大量処方先へ変革させる二度と無いチャンスと考えております

「だから、寄付を承認してください!」ってことを本社に訴えるために社員が書いていたレポートです。

普通の会社では、こんなこと書いていたらソッコーで却下です!!

ド直球で、売り上げを伸ばすために寄付を使う意志がありますからね。

社員がこういったレポートを書いてしまう、そしてそれを上が承諾してしまうような雰囲気が、一番怖い。

きっと「何をやってもいいから売ってこい!」っていう雰囲気はあるのかな?と考えてしまいます。

 

こういった雰囲気を持った会社にいると

せっかく薬のことが好きで製薬会社に入ったのに、薬に関わる事が嫌いになってしまうかも知れません。

こうなってしまうのはすごく残念です。

会社から社員へどれだけ「売り上げを伸ばせ!」って圧力がかかっていたのか分かりませんが・・・

絶対にやってはいけない事とはいえ、会社のために売り上げ伸ばすために捕されてしまうって

この「社員と会社の関係」ってすごくイヤですよね。

やっぱり「社員を大事にしていない会社なのかな?」って思ってしまいます。

そして、オプジーボをはじめ素晴らしい薬をもっている会社なのにスゴく残念ですね・・

内定をゲットして最良の選択をしてください!

今回ご紹介した3社は、大手~準大手といえる会社で、年収ランキングでも上位に位置しています。

会社としては優れている面もとても多いです。

あくまでも「日本でMRとして働く」というのは、現時点ではあまりオススメしないということです。

 

就活中のかたは、こういった会社も受けてみて、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

そして、内定をもらった際に、ご自身の判断と今回の記事も少し参考にしていただき、最良の選択をしてもらえるとうれしいです!

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