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目次
※製薬会社 就職前に必ず知っておくべき! 2025年 ちょっと先の大型薬剤の特許切れ TOP3
こんにちは、製薬MR10年のけいとです。
【本日の内容】
知らずに就職して大丈夫!?
2025年 大型薬剤の特許切れ TOP3
※絶対に会社説明会では得られない情報です!
ぜひ最後までご覧ください!
今日の内容は
・会社選び中の就活生
・製薬会社への転職を検討されている方
こういった方は、ぜひ見てほしい内容です!!
なぜなら、会社説明会や社員の人は
こんなネガティブ情報は教えてくれないから!
しかも、今回は全てアメリカでの話。
アメリカの話なら日本で働く自分には関係ない??
まったくそんなことはありません。
なぜなら
アメリカは超巨大市場!
世界の医薬品市場の40%は『アメリカ』が占めています。
(※ちなみに日本は6%くらい)
多くの製薬会社は、グローバル展開していて当然アメリカにも進出しています。
そのため、アメリカでの特許切れは
製薬会社にとってインパクト特大!
『知らずに就職するのは危険!!』
というわけですね。
動画の場合はこちら↓
2025年 大型薬剤の特許切れ TOP3はこの3つ!
▼2025年 大型薬剤の特許切れ TOP3
1位 オフェブ(ベーリンガー)
ヤバさ★★★★★
2位 ポマリスト(ブリストル)
ヤバさ★★★☆☆
3位 ゼルヤンツ(ファイザー)
ヤバさ★★☆☆☆
こういった大型の特許切れをもつ会社へ
就活や転職を検討されている方は、ぜひ知っておいてくださいね!
「この会社への就職はやめたほうがいい!」っていうわけではなく
知ったうえで会社選びしたほうがいいですよ!という意味あいですので^ ^
それでは、一つずつ解説していきましょう!
3位 ゼルヤンツ(ファイザー) ヤバさ★★☆☆☆
はっきり言って、ゼルヤンツが特許切れになったからといって
すぐにファイザーがピンチになったりはしないでしょう。
▼ゼルヤンツって?
・抗リウマチ薬(リウマチ領域で初めてのJAK阻害剤)
・米国だけで2000~3000億円以上も売れている!
ファイザーのなかでは、5番手の売上の薬です。
そこそこ重要な薬ですね。。
ちなみにファイザーは2021年にコロナワクチンの影響で爆益を叩き出しました!
▼世界の製薬会社 売上ランキング 2021年
1位 ファイザー 9兆6800億円
2位 アッヴィ 6兆3300億円
3位 ノバルティス
4位 ロシュ
5位 ジョンソンエンドジョンソン
2位以下はどれも6兆円くらいで団子状態
売上3,000円規模のゼルヤンツが特許切れになっても
ふつうであればビクともしないでしょうね。
とはいえ、2025年にはコロナも終息していて
ファイザーの売上もどうなっているかわからない状況です。
2025年のファイザーの状況次第では
大きなインパクトが出てしまう可能性もあるので
一応、要チェックです。
2位 ポマリスト(ブリストル)ヤバさ★★★☆☆
ここ数年にかけて、地味にツラい状況なのがブリストルです。
2022年以降、 グローバルで1兆円の売上がある
屋台骨の「レブラミド」の特許切れが切れます。
売上1兆円が世界中でじわじわと削り取られていくのが
ここ数年のブリストルの状況。
そんななかで、2025年にトドメと言わんばかりに
特許が切れるのはポマリストという薬。
▼ポマリストって?
・多発性骨髄腫の薬
・米国だけで2000~3000億円以上も売れている!
ブリストルでは4番手の売上の薬ですね。
これがトドメになりブリストルは
世界の売上ランクが
現状5位から、2025年には8位へダウンしてしまう見込みです。
▼就活、転職検討中の方は知っておくべき!
ブリストルを支える薬剤(売上順位)
1位 レブラミド 世界で1兆円の売上
2位 エリキュース
3位 オプジーボ
4位 ポマリスト 米国だけで2000~3000億円以上の売上
5位 オレンシア
2025年までに2つの薬が特許切れ・・・
ブリストルの救いとしては
オプジーボをはじめ、「抗がん剤」の分野ではまだまだ伸びていく薬を持っている
ということですね!
1位 オフェブ(ベーリンガー)ヤバさMAX ★★★★★
1位のオフェブはなかなかヤバめです。
「オフェブがやばい」というか、ベーリンガーの近未来がちょっとヤバめです
まず前提として
ベーリンガーは、ちょっと変わった会社です。
グローバル売り上げは2兆円以上という巨大企業。
なのに、株式非公開なのです。
株式非公開の企業らしく(?)
なんだか、ゆったりした雰囲気を感じる会社です。
会社のホームページにも
『温かみのある家族なような社風』と謳っています。
なんだか製薬会社っぽくないですよね~
出典:ベーリンガーHP
そして、ベーリンガーは
このゆったりした社風と
MRが扱いやすい魅力的な製品ラインナップからも
『働きやすい会社』として有名です。
じっさいにキャリア組の入社式で
社長が新入社員の前で
「みなさん、ようこそ!最後の楽園へ」
と言ったのは、有名な話ですよね笑
MRが扱いやすい魅力的な製品ラインナップ
大黒柱は『ジャディアンス』と『オフェブ』っていう薬。
ベーリンガーの売上は、この2つの薬に支えられています。
▼ジャディアンス
・糖尿病治療薬
・かつて激戦を繰り広げた『SGLT2阻害剤』のひとつ
・激戦区のSGLT2市場を勝ち抜きトップシェア!
・イーライリリーとの共同販売なので、わりとラクはできる
(ただし、最近ではイーライリリーが他の糖尿病薬にも力を入れはじめている・・)
・グローバルでの売上は3000億円
・『心不全』にも適応追加し、今後も伸びていく
▼オフェブ
・「肺線維症/間質性肺疾患」という肺の珍しい病気に対する薬
・グローバル売上は3000億円以上
・地味だけどユニークで競合がいないので実はよく売れてる
(日本国内だけでも売上400億円)。
扱っている薬も良くて
会社の雰囲気もゆったりな感じで
まさにベーリンガーは最後の楽園なわけですね
2025年 ついに最後の楽園が崩壊する?
そんなベーリンガーに転機が訪れるのは2025年。
ついに、オフェブ(肺線維症治療薬)の特許切れがきれます。
ベーリンガーの総売上うち、2,000億円を失うことになるので
なかなかの痛手になります!
そして、さらに痛手なのが
ベーリンガーを支える2つ目の薬「ジャディアンス」に関しても
2026年あたりに特許切れの可能性があります。
(ジャディアンスは『心不全』などにも適応追加してるので
もっと特許期間を長く守れる可能性がありますが)
そうなると、アメリカを中心に売上5,000億円がなくなる・・
(ベーリンガーの売上全体の20%)
たてつづけに、売上が3割カットされてしまうことになります。
これはベーリンガーにとっては、かなりの痛手です。
正直、これから有力な抗がん剤の発売がないかぎりは
ベーリンガーへの転職は避けたほうがよいかと思います。
すでに今ベーリンガーにお勤めの方も
もしも良い転職案件があれば
転職も視野にいれたほうが良いかもしれませんね。
(特にSGLT2阻害剤「ジャディアンス」をご担当されている方は)
会社選びに使えそうな情報を発信しておりますので、よかったらこちらへ↓
どうせ、良い転職案件とかないでしょ?
って思われるかもしれませんが
ボク自身(30代半ば)の経験としては
「意外とあります!」
ただし、適切に行動する、というのが前提ですが。
ボクの体験談はこちらです。
知らずに就職して大丈夫!? 2025年 大型薬剤の特許切れ TOP3
まず前提として
アメリカは世界の4割占める巨大市場
アメリカでの特許切れは製薬会社の一大事!
第1位 オフェブ(ベーリンガー)
ヤバさ★★★★★
第2位 ポマリスト(ブリストル)
ヤバさ★★★☆☆
第3位 ゼルヤンツ(ファイザー)
ヤバさ★★☆☆☆