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目次
意外!利益率ワースト3位 エーザイ
▼エーザイ
・利益率 7.1%。
製薬大手のなかではワースト3位。
売上高 7,560億円で、全製薬会社で上から6番目。
利益額は 約540億円で上から10番目です。
大手のイメージが強いエーザイですが
利益額はそこまで大きくありません。
最近、不調気味!?のエーザイ
▼エーザイ 年収推移
・直近での年収が120万円ダウンしています。
👆「年収上がった製薬会社、下がった会社」はこちらの記事で
年収ダウンの要因としては
「日本国内の営業成績がよくなかった」ことが考えられます。
2021年はエーザイにはいろんな不運がありました。
エーザイの不運 その①
大黒柱「ヒュミラ」の特許切れ。
年間売上500億円のエーザイの屋台骨が
日本で特許がきれました。
ヒュミラは2020年まで世界で一番売れていた薬剤なので
そのインパクトは相当大きいです!
エーザイ不運 その②超期待の新薬「アデュヘルム」の開発失敗・・
この開発失敗が、エーザイの利益率を下げている大きな理由。
アデュヘルム(アルツハイマー薬)は当初エーザイの社運をかけた
超大型新薬候補です。
当初は年間売上1兆円か!?って言われていました。
でも、2021年にアメリカの保険当局が
『保険適用を臨床試験(治験)参加者に限定する』と発表。
これは、わかりやすくいうと
「ほとんどの一般病院の患者さんには処方できない」っていう決まり。
結局、エーザイはアデュヘルムの開発からは実質的に撤退・・・
かつて年間1兆円稼いで、エーザイの大黒柱になるって言われていた薬が逝ってしまいました。
ただし、ここまで来るためにエーザイはかなりの出費をしています!
アデュヘルムだけの関連費用で、2021年度は759億円も!!
利益額540億円の会社なのに
1年間にアデュヘルムだけの費用で759億円も使っていたら
そりゃあ、利益率は下がりますよね・・
しかも、アデュヘルムは結局ほぼ売れない薬になってしまい
開発は大失敗に終わりました。
こんなわけでエーザイの利益率は低くなっています。
でも、朗報もあります!
上の表にあるように2023年以降は
アデュヘルム関連の費用はかったく掛からなくなります。
そのため、2023年からエーザイの巻き返しが期待できますね。
ポジティブな要素としてはこちらの3つ。
①抗がん剤『レンビマ』は好調
2022年度には売上2,000億円突破!
②2つ目のアルツハイマー治療薬「レカネマブ」の発売!?
③負の遺産「アデュヘルム」の費用が掛からなくなる
まとめ 知らなくて大丈夫?大手製薬会社 利益率ワースト4【第一三共とエーザイがやばい】
▼ワースト2位 第一三共 利益率:7.0%
超期待の抗がん剤「3ADC」への先行投資。
これから利益拡大期へ。
オンコロジー部隊も拡大が予想され
転職志望者は、案件は要チェックな会社の筆頭
▼ワースト3位 エーザイ 利益率:7.1%
2022年は不調で年収も大幅ダウン。
2023年から負の遺産「アデュヘルム」から解放!
さらに、好調な抗がん剤「レンビマ」や
2つ目のアルツハイマー薬「レカネマブ」で逆襲に期待!
動画ではワースト1位のキョーリン製薬と4位の久光製薬
についてもご紹介しています。