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目次
【就活初心者】製薬会社 大手5社を徹底解説【知らないとヤバイ!】
今回は製薬会社を志望する就活初心者向けの記事になります。
☑製薬会社の企業分析を始めたいけれど、何から始めたら良いのかな?
☑とりあえず大手の会社について情報収集したい
こんな方へ、内資系大手5社それぞれの特徴を解説します。
ちなみに大手5社とは 武田、アステラス、第一三共、エーザイ、中外製薬 です。
ボク自身も内資系大手に勤めています。
MR歴10年です。
なので、かなりリアルなところをお伝えできるんじゃないかと思います。
☝動画のほうが良い方はこちら↓
製薬会社への就活 まず知っておきたい『年収』について
こちらが内資系大手を含めた年収ランキングです。
見てもらえれば一目で分かりますが、どの会社も平均年収は1000万円を超えていますね。
ちなみにMR全体の平均は750万円くらいです。
それでも日本の会社全体からみたら高収入ですが
大手に入るとさらに300万円くらい高いです。
製薬会社への就活 武田薬品について知ろう
言わずと知れた国内No1の製薬会社 武田薬品
2018年にアイルランドの製薬会社「シャイアー」を6兆円(!)で買収したのは衝撃でした。
日本企業の買収では史上最大です。
そのおかげで、タケダは世界の製薬会社トップ10にギリギリ入るくらいの超大企業へ。
いうまでもなく、内資系では断トツの売り上げです。
*でも「シャイアー」買ったのはいいけれど、肝心の利益がでてなくて
2021年時点では、赤字部門になってしまってるのは、これからの将来にむけて心配のタネですね。
現役MRから見た就職/転職オススメ度 ★★★★★
給与面や福利厚生など、ほかの製薬大手にくらべ劣るところはないでしょう!
デメリットとしては、内資系大手の特徴?で「忙しい!!」。
本来の営業の仕事のほかにも、会議やら資料作成やら、いろいろと大変だと思います。
・年収 約1,076万円(2020年度) ★★★★★
常に内資系企業のトップ3に入ってますね。
非の打ちどころはないでしょう!
・福利厚生 ★★★★★
日当は2900円です。
だいたいの大手製薬は2000~3000円なんで、まあ高いほうですよね。
(日当ってナニ?って人は、一日外で営業したらもらえるお小遣いみたいなものだと思ってください。給料とは別ですよ^^)
住宅に関する補助ももちろんトップクラス。
家賃の8割を会社が負担してくれます(単身者向けの借り上げ社宅)。
*結婚すると出ないといけないので、自己負担が結構あがるみたいです。
この点は若干のデメリットですね。
武田薬品のオススメポイント
MRとして働くうえでも、トップ企業という立ち位置は有利です。
ドクターも「タケダの話だったら聞いてあげてもいいかな」っていう気持ちは多少あると思います。
やっぱり日本を背負っている国内トップの製薬会社ですからね!
意外と「外資の薬よりも、できれば国内メーカーのを使ってあげたい」っていうドクターっていたりするんですよ。
武田薬品のデメリット
くりかえしですが、内資系大手は「とにかく忙しい!!」。
本来の営業の仕事のほかにも、会議やら資料作成やら、色々と大変です。
ボク自身、内資系大手に勤めてるんで、この点はホント共感できます。
また、これはデメリットと言っていいか微妙ですが、
製薬最大手としての品格みたいのも求められるので、現場のMRからしたら負担になります。
「曲がったことは許さない!」っていう会社の姿勢はご立派だとは思いますが、
現場でお客さんを対応するのはMRですからね・・・
顧客からグレーな要求があったときは大変でしょうね。
なんせ、会社は「そんなグレーな要求をしてくる取引先とは付き合うな!」って言ってきます。
でも、ホントに取引がなくなって、売り上げが激減したときに、一番困るのはだれでしょうか?
もちろん現場のMRです!(それと営業所長ですかね)
めったにないケースだと思いますが、サラリーマンのツライところですね(笑)
製薬会社への就活 アステラス製薬について知ろう!
製薬業界の優等生と呼ばれるアステラス製薬
投資家の人たちからの評価が高いアステラス。
無借金経営なんで「製薬業界の優等生」って言われていますね。
2019〜2020年あたりがどん底だった売上はこれから2022年にかけて上昇していって
さらに2025年には今の時価総額が爆上がりする計画であることを社長自ら発表しています。
現役MRから見たオススメ度 ★★★★☆
給与面や福利厚生などは製薬大手トップクラス!非の打ちどころはないかと。
不安点は、ここ数年で何度か早期退職を募っていること。
限りなく★5つに近い4つ、といったところ。
・年収 1,051万円(2021年度) ★★★★★
常に内資系企業のトップ3に入る、非の打ちどころはないでしょう!
・福利厚生 ★★★★★
日当は2600円です。大手にしては順当な普通レベル。
(日当ってナニ?って人は、一日外で営業したらもらえるお小遣いみたいなものだと思ってください。給料とは別^^)
住宅への補助はかなり充実。家賃の80%以上を会社が負担。
アステラス製薬のオススメポイント
既にオンコロジー(癌)の製品をいくつか取り扱っています。
アステラスの屋台骨であるイクスタンジ(前立腺がん)のほかに、
ゾスパタやビーリンサイトといった白血病の薬剤。
そして、最近(2021年11月)にパドセブという尿路上皮癌の薬が登場しました。
癌の製品がすでに多くある、というのは魅力ですね。
アステラス製薬のデメリット
国内ナンバー2の製薬会社として君臨して、
10年くらい前には「タケダを抜いて国内1位になる」という勢いで売り上げを伸ばしていってました。
そのあと、薬がどんどん特許切れになり、いまはだいぶ売り上げは落ちましたね。
ただ、「とにかく売上が高ければ良い」ってもんでもなく
いまは、専門性の高い利益率の高い商品を、専門性の高いMRが売っていく
という方向に変わっています。
なので、巨大なMR部隊はいらなくなり、数を減らしているところです。
実際ここ数年、早期退職を繰り返ししてますね。
これはどこの製薬会社も同じ流れですが、デメリットになりますね。
製薬会社への就活 第一三共について知ろう!
今後はオンコロジーに特化!年収No,1の製薬会社
現役MRから見たオススメ度 ★★★★★
中外製薬に並んで一番オススメしたい会社です!
2020年の全医療用医薬品の国内売り上げトップ10位に2つも入っている。
ネキシウム8位(778億円)、リクシアナ9位(774億円)
さらに今後はオンコロジーの薬剤の上市を控えていてやりがいもありそう!
・年収 1116万円(2021年度) ★★★★★
2021年度、全製薬会社でトップ!
今後、中外に抜かれる可能性はありますが確実にトップ3は維持するでしょう。
・福利厚生 ★★★★★
日当額は2500円。大手製薬会社の中では普通ですね。
住宅手当はかなり手厚く、家賃の8割程度を会社が負担してくれます。
福利厚生で最もインパクトの大きい住宅に関するものが充実しているのは大きなポイントです。
第一三共のオススメポイント
ここ数年でオンコロジー(癌)の薬が充実してきそうなのはメリットです。
ADCと呼ばれる『抗体薬物複合体』というタイプの癌の薬を3つ販売する予定。
既に1つ目のエンハーツという乳がんの薬剤は既に発売済み。
エンハーツはこれからの第一三共を引っ張っていく薬剤です。
MR個人として考えると、オンコロジーの領域を扱えると
今後の転職でも有利になります。
もちろん、MRとしてのやりがいも大きいです。
第一三共のデメリット
じつは、文系の方には大きすぎるデメリットがあります。
22年卒の新卒採用は6年制薬学部のみに絞っていました。
今後、どうなるかは分かりませんが、おそらく薬学部に限定してくると思われます。
逆に6年制薬学部の就活生はぜったいに受けないとダメな会社だと思います。
製薬会社への就活 エーザイについて知ろう!
安定の優良企業エーザイ
現役MRから見たオススメ度 ★★★★☆
個人的には就活生だった10年前に「アリセプトの特許が切れてエーザイの給料は落ちていく」
と言われていましたが、ほぼほぼ落ちなかったのが印象的。
2021年、MR一人あたりの生産性は製薬会社トップ(3億円以上)だそうです。
これは他の大手に比べてMR数自体が少ないからです。
ミクスonline https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=71409
・年収 1042万円(2021年度) ★★★★★
2021年度、内資系企業のなかでは5位です。
いつも1000万円を超える高水準をキープ!
・福利厚生 ★★★★★
日当額は3000円弱。わりと高額ですね。
住宅手当をはじめ福利厚生が業界トップレベルなのは有名ですね。
ひとつ、悪い点を挙げるとすれば、家賃補助の金額が住んだ年数に応じて変動する仕組みになってること。
たとえば同じエリアに5年以上務めると家賃の補助が減っていく仕組み。
長期で転勤しない人は稀なので、さほど問題にはならないはず。
エーザイのオススメポイント
たいして売上は多くないのに(失礼)
「給料がやたら高い」や「福利厚生も異常に良い」というのが最大のメリットでしょう。
やたらと労働組合が強くて、会社側が給料を下げたくても下げられないという噂も!
社員としては心強い限りですよね。
安定志向の就活生に良い選択肢です。
また、数年前までは新卒しか採用していないかなり変わった会社です。
中途採用がめちゃくちゃ多いこの業界で、まったくMR経験者をとってこなかったんです。
なので、社員の会社愛が強かったり、「新人はみんなで育てよう」という文化が根付いていたりと、
新入社員にとっては働きやすい職場のはずです。
エーザイのデメリット
大型新薬「アデュカヌマブ」ですが、すこし雲行きが怪しくなってきてます。
つまり将来性が若干不安視されるということです。
ほかにも新薬のタネはもっているとはいえ・・・
アルツハイマー(認知症)みたいな病気は薬が効いていることを証明するのが難しいのでしょう。
血圧やコレステロールの薬みたいに検査値が下がったっていうのを証明しにくいですし。
癌の薬のように、薬を飲んでいた患者さんは、これだけ生存期間が長かったとか証明しにくい。
そのため。認知症の薬を開発するメーカーは苦しんできました。
エーザイは認知症の薬を、メインの主戦場にひとつにしてたりするので、こういう厳しい立場になることが多いはず。
でも、そのぶん競合が少ないのはメリットなんですが。
製薬会社への就活 中外製薬について知ろう!
オススメ度 No,1の製薬会社!中外製薬
・現役MRから見たオススメ度 ★★★★★
2020年の2月に武田薬品を抜いて、時価総額は全製薬会社のトップに!
利益率が非常に高いことも知られています。
また新型コロナウイルスの治療薬として2021年7月には「抗体カクテル療法」が特例承認されるなど
現場でもかなり存在感の強い会社となっています。
・年収 約1,100万円(2021年度) ★★★★★
5年位前までは国内メーカーのなかで5~6番手のイメージでしたが、最近の伸びはすごいですね。
2020年の平均年収は第一三共に次ぐ2位!
色々と伸びまくっている会社ですね!来年度(2021年度)は1位になっているのではないでしょうか。
・福利厚生 ★★★★★
住宅に関する補助は充実していて、家賃の80%程度を会社が負担してくれるそうです。
ひとつデメリットと気になる点は日当が無いところ(日当制度は廃止して給料に上乗せしているみたいですね)
中外製薬のオススメポイント
なにはともあれ、業績が絶好調なところです!
ここまで紹介した4社(武田、アステラス、第一三共、エーザイ)が製薬大手4社と呼ばれることが多いです。
中外はココに入ってないんですが、実はいちばん時価総額が多くて伸びているのが中外製薬です。
現在もコロナ関連(アクテムラや抗体カクテル療法)で絶好調です。
ここ数年間、過去最高売り上げを更新し続けています。
繰り返しますが、年収ランキングのトップに躍り出る日は近いはず。
中外製薬のデメリット
今の中外製薬にデメリットなんてあるのかな?って感じです。
しいて言うならば、「日当がないところ」。
この日当、給料とは別口座に振り込むことができるんで
月5万円くらいのMRの秘密のお小遣いになっているんです(笑)
(ちゃんと、家計に渡してる人、すいません)
結婚している人は、奥さんにばれないかぎり、月5万円を自分の口座にいれたりできます。
これがなくなるのが一番イタイかな。
*これから中外だけでなく、各社が日当を取りやめるのでは、という噂があります。
製薬会社 内資ではこの5社に内定もらえれば割と安泰
もちろん「終身雇用が約束されている」みたいな甘い状況ではないですが
この5社は会社としては安泰でしょう。
それなりに努力することで年収1000万円くらいはいくはずです。
(年収に住宅補助と日当を含めたら、割とカンタンに行ってしまいます)
また新薬もそれなりのぺースで出てくるので、働きがいもあります。