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【衝撃の決算】2022年 株価が最も伸びた会社『第一三共』。業績予測や配当金は必見です
こんにちは。
製薬会社勤務11年のけいとです。
本日は2023年4月末に発表された第一三共の決算を考察していきます。
企業分析や将来性の予測にお役立てください!
【本日の内容】
①2022年は順調!? 第一三共の現状
②爆発の予感!? 2023年以降の第一三共の見通し
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①2022年は順調!? 第一三共の現状
✓2022年度は売上、利益ともに拡大!
まずは2023年の4月末に発表された第一三共の決算の概要から。
とくに営業利益は前年から65%アップで絶好調(去年、一昨年と不調だった感もありますが・・・)
好調を支えたのが『エンハーツ』という抗がん剤です。
グローバルで1,800億円の売上!
前年比は約1,270億円アップという爆発的な伸びですね。
主力品「エンハーツ(乳がんなどの抗癌剤)」は、いま世界各地で使用拡大しています。
とくにFDA(アメリカ)、人口の多い中国で使用拡大出来ている点は大きいですねw
✓エンハーツのおかげで時価総額の伸びは日本トップへ
2022年度 第一三共の最大のサプライズは、”日本一時価総額が伸びた会社“になったこと。
これって、製薬業界で一番じゃないです。
全業種で日本一時価総額が伸びました。
具体的な金額としては、4.9兆円から9.1兆円へ!プラス4.2兆円と倍増ですw
ちなみに時価総額は、株価×株式発行枚数で計算するので、分かりやすくいうと第一三共の株価が伸びまくったっていうことですね。
✓第一三共の弱点=じつは利益率の低い(でも心配不要)
第一三共のよいところばっかり紹介してるので、ネガティブ面も。
じつは製薬大手にしては、かなり利益率が低いです。
最新(2022年度)の利益率を計算するとこうなります。
売上 1兆2,785億円 営業利益1,206億円 ⇒ 利益率 9.4%
今年は利益額が伸びたわりに、低めですねw
ちなみに他社は下記のとおり。
中外製薬の資料なので、中外がかなり良さげな感じで書かれていますが、利益率15%くらいの会社が多いでしょう。
▼大手製薬会社の利益率
第一三共が利益率が低い理由は、研究開発費が高いから!
なので、ここはさほど心配する必要はないでしょう。
とはいえ、研究開発費はタケダに次ぐ国内で2番目の額で、売上の25%も使っています(業界トップクラス!)。なので、今は上手くいってますが、もしこれから新薬開発が上手くいかなかったときには第一三共にピンチが訪れることも知っておきましょう。
第一三共は、どんな薬を開発するためにそんなに研究開発費を使ってるの?
こたえとしては”3ADC(ADC=抗体薬物複合体)”という、新しいタイプの抗がん剤を開発するためです。
ちなみに、今絶好調で売上を伸ばすエンハーツもADCです。
第一三共は3つほど、ADCをもってるので3ADCって呼んでいます。
▼第一三共は3ADCの開発費用として、5年間で2兆円も使ってますね
というわけで、ここで前半部分「第一三共の現状」の振り返り。
▼前半のまとめ
2022年度は『順調』
・主力の抗がん剤『エンハーツ』が世界各地で伸長!
・おかげで時価総額は爆伸び!(全業種で日本トップ!)
・利益率が低いことも、想定範囲内なので心配不要
✓就活 遠回りしてませんか??
第一三共に本気で内定獲得したい方むけ。
6月2日(金)に、第一三共志望者対象の相談会開催します。
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他にも定期的に、就活生向けの相談会を開催していますので、ご活用ください。
それでは、ここから第一三共の将来についてみていきましょう。
②爆発の予感!? 2023年以降の第一三共の見通しは?
結論、ひとことでいうと、2023年も堅調な伸び! そして2025年にかけて、さらに拡大期へ!
2023年業績予想。売上額は更に伸びて1兆4,500億円へ!
その要因としては、引き続きエンハーツの売上拡大が見込めるため。
エンハーツは海外ではアストラゼネカと提携販売しており、かなり世界展開が上手くいっています。
ちなみに、少し意外ですが、国内での売上トップ商品は「リクシアナ(抗凝固薬)」
じつはエンハーツではないんですね。
リクシアナの売上は日本だけでも年間1,000億円以上!いわゆるブロックバスターと呼ばれるやつですねw
そんな国内エースのリクシアナの特許切れは2027年頃!
リクシアナの特許が切れたら第一三共はやばいんじゃないの??
って、思うかもですが、意外とそんなことはありません。
なぜなら、第一三共はリクシアナ頼みから早めに脱却できているから。
リクシアナの売上ピークは2024年。特許切れがきれる2027年には、売上のメインはエンハーツなどの抗がん剤にシフトしていっています。なので、リクシアナ特許切れのダメージは少ないと予想。
✓リクシアナ特許切れのあとの主力は? 3つの抗がん剤(3ADC)
すでに大活躍中のエンハーツをふくめて、この3つが第一三共の期待の抗がん剤トリオ。
とくに、まんなかのDato-DXdはかなり期待されている薬です。
第一三共の作戦としては、
・アストラゼネカと提携
・海外の販売網を利用することで世界展開をスピードアップ!
そのおかげでエンハーツは急成長しました!
そして、エンハーツ成功を受けて、2つめのDato-DXdもアストラゼネカと提携することが決まっています!
これはスムーズに世界展開していくうえでかなり重要です。
おかげで、Dato-DXdも順調に世界で売上をのばすことが予想されます。
薬のポテンシャルは”エンハーツ以上”とも言われているので、かなり期待できます!
✓2025年の売上目標は? 2兆円!
期待の抗がん剤トリオが順調にのびていきそうなのを踏まえて、2025年の売上目標を大幅に上方修正していますねw
当初は1兆6,000億円だったところを、2兆円に大幅グレードアップ!
トータル売上の2兆円のうち、9,000億円は抗がん剤トリオ(3ADC)で稼ぐつもりのようです。
売上1,000億円以上でブロックバスターと呼ばれたりしますが、3つで9,000億円!
いまのエンハーツの伸びをみてると、これかなり期待できそうです。
✓第一三共 2025年に”抗がん剤メーカー”へ!?
ここまで見て頂くと、第一三共=抗がん剤メーカーっていうのも違和感はないですよね。
これまで日本では、リクシアナ(抗凝固薬)の売上が大きくて(その次は骨粗しょう症薬のプラリア)、
抗がん剤のイメージは弱かったですが、すっかり様変わりしそうです。
3つも大型の抗がん剤が登場するので、これから第一三共はオンコロジーの経験者が重宝されそうw
第一三共への転職を狙うなら、いまがチャンスです!
とくにオンコロジーの経験があるひとならかなり有利。MRの転職案件を早く受け取りたいならMR BiZがおすすめです。
今回のような”オンコロジー”などの領域を指定するような転職は、一般的な転職エージェントよりもMR BiZみたいな専門転職サイトのほうが圧倒的に可能性が高まります。
勝負は2025年までなので、ぜひ早めにMR BiZへ登録して、第一三共のオンコロジー案件をゲットしてください。
まとめ【衝撃の決算】2022年 株価が最も伸びた会社『第一三共』。業績予測や配当金は必見です
現状
▼2022年度、売上/利益ともに大幅アップ
▼とくに『エンハーツ(抗がん剤)』は前年比1,300億円アップと爆増!
▼日本一時価総額が伸びた会社(時価総額9.1兆円)
▼研究開発にかける費用が多く利益率は低め(ここ数年は未来への投資時期)
2023年以降の見込み
▼『エンハーツ』の売上が伸びていき、2023年度はさらに売上アップ!
▼国内の主軸『リクシアナ(抗凝固薬)』は2027年ごろに特許切れ
⇒早めに“リクシアナ頼み”から脱却していく方針なのでダメージは少ないと予想
▼エンハーツ含めた抗がん剤トリオ(3ADC)が大黒柱。3つで売上9,000億円(2025年) ⇒2025年 売上は史上最高の2兆円へ!