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【塩野義だけじゃない!】決算受け株価急上昇した製薬会社!⇒一番の注目株はロート製薬
こんにちは、製薬会社勤務11年のけいとです。
今日は、”23年8月決算受けて株価が急上昇した会社”を紹介します。
好調な企業をどこなのか?
この疑問について、株価という客観的な指標から考察していきましょう。
YouTube動画のほうが詳しく解説してます。
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結論: 23年8月決算受けて株価が上昇した4社
・塩野義製薬
・大正製薬ホールディングス
・ロート製薬
・キッセイ薬品
こちらの4社になります。
いずれも超大手の製薬会社ではないけれど、注目しておいて損はない会社です。
✓直近半年間 株価の推移はこちら
どの会社も素晴らしいですが、ロート製薬やキッセイ薬品はとくに伸びています。
▼塩野義製薬
▼大正製薬ホールディングス
23年5が月に下落したあとに復活
▼ロート製薬
▼キッセイ薬品
それでは、1社ずつみていきましょう。
塩野義製薬 2年連続の過去最高売上を更新
2022年度に史上最高の業績をたたき出した塩野義製薬。
売上推移の予想をみてみると、2023年度も好調です。
✓直近の業績は? ⇒23年4-6月(第1四半期)は絶好調!
前年から売上は1.5倍、営業利益は3.8倍と、まさに絶好調。
さらに上昇気流に乗ってる感じです。
そして、この絶好調の要因は「国内売上」が伸びたこと。
前年の2.4倍に!
「グローバルで好調、国内では苦戦」っていう構図の内資系製薬会社が多い中で、これは珍しいですね。
さらにその中身は?
国内の好調を引っ張っているのが”新型コロナ薬「ゾコーバ」”
23年3月31日から一般流通開始に伴う売上増加によって、4-6月は伸びました。
✓塩野義 この絶好調は今後もつづく??
⇒結論としては、ここまでの絶好調はそう長くは続かないのでは。
理由はこちら
・売上を牽引してるのは、新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」であり、先行きは読めない
・4-6月決算で大きく稼いだ要因は「ADHD(注意欠陥多動性障害)薬のライセンス移管の一時金」
”ADHD(注意欠陥多動性障害)薬のライセンス移管の一時金”ってなに??
塩野義のADHD薬といえば「インチュニブ/ビバンセ」
塩野義の国内での稼ぎ頭ですね。
このADHD薬、今後は武田薬品だけで販売していくことになり、塩野義はライセンス移管に伴うお金を受け取ったわけですね。
なので、この売上もカンペキに”一過性”のもの。
ここまでの好調は今後も長くつづくとは思えません。
今日は株価があがった会社ということで、最後に配当です。
塩野義は20年間減配なしの優良株。2014年から配当金がずっと上がり続けています。
ロート製薬 実は有望企業のひとつって知ってた?
▼ロート製薬 株価推移
ここ10年間の株価の上がり方は凄まじく、じつは上場来高値銘柄。
いま、ロート製薬は市場からの評価はかなり高まってる!
ってことは知っておきたいですね。
売上や営業利益の推移をみても、上り調子であることがうかがえます。
✓ロート製薬の直近の業績 ⇒さらに上方修正!
4-6月の最新の決算の内容から。
業績見通しを上方修正!!
2023年度(2024年3月期)は、過去最高業績をさらに更新する予定とのこと。
じゃあ、なんでこんなにロート製薬は好調なの?
こう思いますよね。
ぶっちゃけ、ロート製薬は製薬会社としては、そんなに大きな会社でもなく、いまは目立った存在ではありません。
好調の要因のひとつ目は『コロナの制限解除』
⇒人々が外出するようになり基礎化粧品が売れた、マスクを外すようになってリップクリームの売上上げ急増した
⇒中国人を中心にインバウンド需要によって、売上が伸びた
こんな感じなので若干ですが、”一過性”で終わってしまう匂いがしますね。
でも、大事なのはここから。
ロート製薬で注目すべきは「再生医療」
再生医療は2050年には市場規模は2.5兆円になると言われています。
ロート製薬は再生医療に先行投資していて、他の内資系企業よりも早く動くことができています。
臨床試験もすでに第2相まで進んでいるものもあるようですよ!
取り組んでいる領域としても、いまだに治療法がない疾患に対するものが中心。
・非代償性肝硬変(肝臓の再生能力では補えない肝硬変)
・新型コロナ感染に伴う重症肺炎
など、ロート製薬の将来性にも期待できます。
最後に配当です。
20期連続の増配を予定!!
現状で絶好調ですし、将来的にも期待できるロート製薬、地味ながらも超有望株で見逃せませんね。
まとめ 【塩野義だけじゃない!】決算受け株価急上昇した製薬会社!⇒一番の注目株はロート製薬
▼塩野義製薬
2年連続の最高売上を更新予定!
第1四半期決算は絶好調だけど「一過性」の可能性も(ADHD薬のライセンス移管の一時金)。
新型コロナ「ゾコーバ」の一般流通が開始はプラス材料
▼大正製薬ホールディングス
パブロンの売上爆増(中国でのコロナ流行の影響)
医療用医薬品では大苦戦中。。
▼ロート製薬 上場来の高値銘柄!!
過去最高業績をさらに更新する見込み。
コロナ制限解除によるOTC薬の売上増加にくわえ、再生医療など将来への投資も◎
20期連続の増配
▼キッセイ薬品
主軸の事業「医療用医薬品」ではベオーバ(過活動膀胱薬)が牽引
新薬発売数:2022年2コ、2023年3コ と今後の見通しも良好
唯一の懸念はライバル社の特許切れ(2025年頃??)
今回は大正製薬ホールディングスやキッセイ薬品はご紹介していませんが
YouTube動画では、こちらの2社も含めて更に詳細に解説しています。
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