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目次
奇跡のV字回復の可能性高まる『住友化学』投資チャンス到来か?
こんにちは、けいとです。
今日も資産形成のヒントを探していきましょう。
本日のテーマは「住友化学、V字回復した後の展望は?」です。
最近の好決算を見る限り、大赤字からのV字回復の可能性が高まった住友化学。
思い返せば、去年は医薬部門の住友ファーマが3,000億円超えの大赤字でしたね。
住友化学全体の足を思い切り引っ張りました。。
そして、こちらは住友ファーマの最新決算。
2024年度の折り返し地点(2Q終了時)で、コア営業利益は0。
なんと宣言通りに赤字を解消しちゃいました。
というわけで、2024年度の赤字解消のメドが立ったわけですが、
肝心なのはここから。
2025年以降、住友化学の医薬部門(住友ファーマ)はどうなの?
この点を深掘っていきましょう。
住友化学 良さげな数字とは裏腹に、見えてきた不安材料も。
まずは結論から。
最新決算の内容から、『2025年以降の中長期での成長には疑問』。
※あくまで素人の一意見ですので、ご参考程度に。
こちらが住友ファーマの復活プラン。
赤枠の3つがキーポイントですね。
今決算を見る限り、この3点の将来性はこんな感じかと。
①基幹3製品の伸びしろ:△〜○
②新薬「がん」2製品:×〜△
③再生細胞医薬:△
ここから、この3点について詳しく見ていきましょう。
①基幹3製品の伸びしろは?
住友ファーマのメイン収益が、北米で売っている「基幹3製品」。
この基幹3製品のうち、1番の稼ぎ頭が「オルゴビクス(前立腺がん薬)」
売上の推移を見る限り、これからも伸びていきそう。
とはいえ、住友ファーマからオルゴビクスのピーク時売上などの情報は無く。。
売上1,000億円超えるのか?など、売上の規模感は不明。
そもそも、オルゴビクスなどの基幹3製品は、2019年に3200億円かけてロイバント社と大型提携した際にゲットした薬。
3製品の提携で3,200億円。
この金額を見る限り、オルゴビクスが1,000億円以上に大型化する可能性は低そう。
さらに、薬の売上が伸びるきっかけとして「適応拡大」がありますが、
住友ファーマの開発パイプラインを見ても、オルゴビクスの適応拡大の情報はなし。
あんまり大きな伸びしろはなさそうです。
そして、基幹3製品のもう一つ「ジェムテサ(過活動膀胱薬)」。
こちらは2024年4月ミラベグロンという安い後発品が市場に出回ったにもにも関わらず、売上は伸びているように見えます。
ただし、ちょっと注意点が。
青丸のところ、新規処方せん枚数のシェア。
安い後発品がでたことで市場規模がおおきくなってますが、ジェムテサの割合はあんまり増えておらず。。
市場の伸びには乗り遅れているように見えますね。
こういった状況なので、ジェムテサの売上が伸び悩む可能性も十分考えらえます。
というわけで、将来を占うキーポイント一つ目。
①基幹3製品の伸びしろ:△〜○(やや期待) です。
未知数すぎて、戦力として計算できない ②新薬「がん」2製品
二つ目の②新薬「がん」2製品:×〜△(未知数)
ここはサクッといきます。
結論からいうと、
発売は「まだまだ遠い」。なので何とも言えない。
抗がん剤はまだフェーズ1/2の段階。
発売時期は2026〜2032年度を見込んでおり、まだまだ戦力とみなすにはキツいでしょう。
またもや期待が裏切られる? ③再生細胞医薬 の行方は?
つづいて3つ目の ③再生細胞医薬
個人的には、今決算で一番残念だったポイント。
この『再生・細胞医薬』、次の売上の柱として掲げられており、
「10年間で売上ほぼゼロから1,000億円以上を目指す」とのこと。
住友としても力を入れてるわけですが、
その第一号製品として期待されてるのが「パーキンソン病に対する再生細胞医薬」。
上の赤枠のとおり、前回の決算(7月31日)では「2024年度に発売」を目標と明示。
たとえ発売がムリでも「2024年度内に”何がなんでも承認取得する」と強気のコメントも。
しかし、今決算であっさりと撤回!!
申請目標を再検討、「早ければ年度内に申請」
これまで色々と裏切られることが多かった住友ファーマの決算。。
でも再生細胞医薬については、「前回決算で強気コメントがあったのでさすがに目標通りに進むかな〜」と思いきや。
またもや裏切られてしまいました。。
これ、見る限り、「2032年に1,000億円以上」っていう目標自体もホントに達成できるのか?とますます疑問が強くなりますね。
てなわけで、2025年以降のキーポイントの3つ目は。
③再生細胞医薬:△(期待はずれかも?)
というわけで、住友ファーマの今後を占うキーポイント。
まとめるとこんな感じ。
◼️住友化学 医薬部門 2025年以降を占うキーポイント3選
①基幹3製品の伸びしろ: △〜○(やや期待)
現状は伸びているが、好調に見える”基幹3製品”。
でも、最も売上の大きいオルゴビクス(前立腺がん薬)は、適応拡大などの大きな伸びしろなし。
ジェムテサ(過活動膀胱薬)も新患処方数で伸び悩む。
②新薬「がん」2製品: ×〜△(未知数)
まだ臨床試験の初期段階で、戦力とみなすには時期尚早。
③再生細胞医薬: △(期待はずれかも?)
第一号製品「パーキンソン病の再生細胞医薬」、今年度中の承認取得を狙っていたが断念。
「2032年に売上1,000億円以上」の青写真に早くも黄色信号!?
もっと詳しく知りたいかたはYouTube動画にて。