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【悲報】年収アップのチャンスを逃しているMRが多い
製薬業界は人の動きが多く、いきなり高収入の転職案件が転職市場にでてきます。でも、情報キャッチできずに年収アップの機会を逃している人は多いんです。
しかも、2022年度「MR白書」によると、中途採用を行った企業は121社で前年より8社増えており、知らないところでチャンスは拡大中。MRの転職案件をキャッチするならMR専門の転職サイト「MR Biz」は必須です。
あなたの営業所にいる転職で年収アップさせたひともMR BiZを使っているはず。知らなきゃ危険!一つの薬の売上に依存してる外資系製薬会社(やばいのはアッヴィ、MSD、ノボノルディスク)
こんにちは。
製薬MR歴11年のけいとです。
今日はこういった人に向けた記事です。
”外資系志望“の就活生/転職検討中のかた
✅将来性の良い外資系の製薬会社で働きたい!
✅けれど、製薬会社同士の違いって分かりにくい!!
(とくに外資系同士の違いは分かりにくい・・)
一般的には、
『外資系=新薬が多くて将来性◎』
といったイメージが強いですが、本当でしょうか??
これが全ての外資系企業に当てはまるとは限りませんよね?
すこし意外な事実ですが
外資系のなかにも(内資のように)ひとつの薬だけの売上が偏ってる会社があります!
というわけで、本日はこういったテーマです。
【本日の内容】
将来、一番やばい会社はどこ?
あぶない会社=ひとつの薬の売上に依存してる会社
今回は外資編です。
将来性に心配がない外資系企業で働きたいひとには大事な情報です!
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それでは、さっそく結論からいきましょう。
ひとつの薬の売上への依存度ランキング 製薬外資
▼ひとつの薬の売上への依存度ランキング 製薬外資
順位 (ワースト) | 会社名 | トップセールス商品 | 依存度 (全体売上に占める割合) | ヤバさ |
1位 | アッヴィ | ヒュミラ (関節リウマチ薬) | 36.5% | ★★☆☆☆ |
2位 | メルク(MSD) | キイトルーダ (抗がん剤) | 33.0% | ★★☆☆☆ |
3位 | ノボノルディスク | オゼンピック (糖尿病) | 31.7% | ★★★☆☆ |
4位 | ブリストル | エリキュース (抗凝固剤) | 27.4% | ★★★☆☆ |
5位 | イーライリリー | トルリシティ (糖尿病薬) | 25.9% | ★☆☆☆☆ |
6位 | ヤンセンファーマ | ステラーラ (乾癬、クローン病) | 18.7% | ★★☆☆☆ |
7位 | ファイザー | エリキュース (抗凝固剤) | 15.4% | ★☆☆☆☆ |
8位 | アムジェン | エンブレル (関節リウマチ薬) | 14.9% | ★★☆☆☆ |
9位 | アストラゼネカ | タグリッソ (抗がん剤) | 12.2% | ★☆☆☆☆ |
10位 | ノバルティス | コセンティクス (乾癬治療薬) | 9.1 | ★☆☆☆☆ |
ファイザーはコロナ関連の売上を除く。アッヴィの美容製品の売上は含んでいない。
・ランキングはワースト順に並んでいます
・ヤバさの基準は「売上の60%以上をオプジーボに依存している小野薬品を★5つ」とイメージください。
※内資系企業のひとつの薬への依存度ランキングはこちらからどうぞ。
それでは、知っておくべ企業を取り上げてご紹介していきます。
全く心配不要! ワースト10位 ノバルティス
▼ノバルティスで一番売れてる商品
コセンティクス(乾癬治療薬) 売上 46.3億ドル
売上全体に占める割合:9.1%
ノバルティスは、「ひとつの大きな売上の薬」に頼るのではなく
「売上はそこそこだけど、画期的な新薬」をたくさん持っている会社です。
じっさいに下記の通り、日本国内のオンコロジー(癌)領域だけ9コも新薬をもってます。 ※ 適応追加含む
MRとして働くうえでも、かなり安心して働ける会社ですね。
ほんのちょっとだけ心配 ワースト8位 アムジェン
▼アムジェンの一番売れてる商品
エンブレル(関節リウマチ薬) 売上 38.3億ドル
売上全体に占める割合:14.9%
まったく心配するレベルではありませんが、ひとつだけ。
一番売れている薬の「エンブレル」はすでに特許切れの薬です。
会社の稼ぎ頭の薬が、特許切れというのは何だがイケてない感じがします。
(とはいえ、アムジェンは全く心配のない優良企業です)
数字以上に絶好調! ワースト7位 ファイザー
▼一番売れてる商品
エリキュース(抗凝固薬)
売上 66.7億ドル
売上全体に占める割合:15.4%
※全体売上にコロナ関連の売上は含まず
エリキュースっていう薬でかなり稼いでいるファイザー。
ここで全体の15%を頼っているわけですが
ここでちょっと注意!
今回の集計にはコロナ関連の売上は含んでいません(コロナ関連の売上がスゴすぎるため)
売上が爆伸び中のファイザーですが
・4.5兆円 コロナ以外の医薬品
・7兆円 コロナ関連(ワクチンと治療薬をあわせて)
といった感じで、コロナでの売上は爆発的です!
あたりまえですが、これも売上に含めると
エリキュースの売上なんて小さいものです。
というわけで、ファイザーは今回の数字以上に、いまは絶好調です
要注意!ここ数年は下降気味 ワースト4位 ブリストルマイヤーズ
▼一番売れてる商品
エリキュース(抗凝固薬) 売上 128.9億ドル
売上全体に占める割合:27.4%
ブリストルの稼ぎ頭は、さきほどのファイザーと同じエリキュース。
発表してる売上額はすこし違いますが
ブリストルのほうが圧倒的にエリキュースに依存してる状況!
要注意なのは、エリキュースをはじめ主力品の特許切れが多いところ。
▼特許切れが続く! ブリストル
・2022年 レブラミド(多発性骨髄腫治療薬)
・2026年 エリキュース (抗凝固剤)
・2028年 オプジーボ (抗がん剤)
売上の大きいレブラミド(多発性骨髄腫)やエリキュース(工凝固薬)の特許切れによって
ブリストルの売上順位は落ちていくと予想されていますので注意です
ちなみに、5年後の世界の製薬会社の売上ランキング予測は以下のとおり。
アッヴィはけっして悪い会社ではないですが、順位としては落ちていく予想です。
▼5年後(2028年)の世界製薬 売上予測 TOP10
1位 アッヴィ ↑アラガン買収、その他新薬が伸長
2位 ロシュ
3位 ノバルティス
4位 ジョンソンエンドジョンソン
5位 メルク(MSD)
6位 サノフィ
7位 ファイザー
8位 ブリストル↓ レブラミドやエリキュースの特許切れでダウン
9位 アストラゼネカ
10位 グラクソスミスクライン
もし就活をする際に、とにかく規模が大きくて、売上順位が高い会社がよいのであれば
ブリストルはやめたほうがよいかもしれません。
ただし、ブリストルはこれから「がん領域」では伸びていくメーカーです。
「オンコロジー(がん領域専任)MR」を目指すのであれば
かならず押さえておきたいメーカーですのでお見逃しなく。
2024年の「がん領域」だけのランキングです。
ロシュを抜いてトップに立ちます。
ほかにもオンコロジーMR(がん領域)を目指しやすい会社を知りたいひとはこちらの記事をどうぞ。
オンコロジーMRを目指すなら、使わないと損なのがMR BiZ
MR専門のサイトだけあって、転職エージェントのなかでいちばん医療業界に詳しく案件の「質(年収含め)」も高い。
とくに”オンコロジーMR”などの専任MRを目指すならMR BiZがいちばん使えるサイトです。
意外とあぶない!依存度30%越え 第3位 ノボノルディスク
▼一番売れてる商品
オゼンピック(糖尿病薬) 売上 77.6億ドル
売上全体に占める割合:31.7%
ノボノルディスクファーマは糖尿病のトップメーカー
大黒柱である『オゼンピック(GLP-1作動薬/糖尿病薬)』。
イーライリリーのトップ商品である「トルリシティ」を抜いて
GLP-1市場で首位にたっているのがオゼンピックです。
かなり好調には見えますが、30%もオゼンピックに依存してるのは危険。
しかも、ノボノルディスクは、抗がん剤の新薬をどんどん開発していくような
外資系メーカーではないです。
MRとしてバリバリ働きたい系のひとには、ちょっと物足らない企業。
そして、ノボノルディスクの社風は「まったり系」です。
ぶっちゃけ、あんまり出世欲のあるひとはいない印象。
とはいえ、「ワークライフバランス重視で働きたい」って人にとっては良い会社ですね。
👉ワークライフバランス重視で働ける中堅外資系企業が知りたい方はこちらの記事で。
キイトルーダへの依存度がハンパない! ワースト2位 メルク(MSD)
ここから依存度30%越えちゃってる不安な会社です・・・
第2位 メルク
▼一番売れてる商品
キイトルーダ(抗がん剤) 売上 201.2億ドル
売上全体に占める割合:33.0%
MSDはキイトルーダに完全にたよっています。
キイトルーダの特許は2028年までもつので、まだまだ安心。
でも、課題としては、キイトルーダという大黒柱があるわりには
他の抗がん剤をまったく持っていないという点。
▼キイトルーダ以外で、1兆円以上売れている薬は??
・ジャヌビア(糖尿病薬)⇒すでに特許切れ
・ラゲブリオ(COVID-19)
・子宮頸がんワクチン
こんな感じで、キイトルーダ以外に有力な抗がん剤は育っていません~
いまはコロナ治療薬の「ラゲブリオ」が好調ではありますが・・・
コロナが落ち着いてきた頃に
キイトルーダの後継者がいなかったら
MSDはけっこうなピンチに・・
これは覚えておきましょう。
じつは危険度は低め! ワースト1位 アッヴィ
▼一番売れてる商品
ヒュミラ(関節リウマチ薬) 売上 208.87億ドル
売上全体に占める割合:36.5%
しかも、ヒュミラは来年2023年に世界最大の以上であるアメリカで特許切れを迎えます。。
ヒュミラに売上の3分の1も頼ってて、しかもアメリカで特許切れ・・・
アッヴィはかなりやばいんじゃないの??
じつは、アッヴィはヒュミラが特許切れになったあとに
これから伸びる薬があるので大丈夫!
具体的には
・「リンヴォック(関節リウマチなど)」
・「スキリージ(乾癬)」
といった、免疫にかかわる疾患の治療薬です。
これに加えて、アッヴィは
2020年、アイルランド アラガン社を7兆円で買収しました!
アラガンを買収することによって、ボトックスという美容の薬(しわ取り)を手に入れてます。
これはかなり売上が大きい領域であると考えられます!
アッヴィ公表の総売上のなかに「美容領域」は含まれておらず
じつは、正式に公表されている売上6兆円強よりもホントはもっと大きい、と予想されます。
このように、いまの稼ぎ頭であるヒュミラを失っても
たくさんの収益減があるので大丈夫、というわけです。
そのため、ヒュミラを失ってもアッヴィの売上は伸びていき
5年後には世界一の売上の会社になるとも言われています。
👉2028年の世界の製薬会社の売上ランキング予測が知りたいかたはこちらの記事をどうぞ。
まとめ ひとつの薬の売上への依存度ランキング製薬外資
▼ひとつの薬の売上への依存度ランキング製薬外資
第1位 アッヴィ 依存度: 36.5%
第2位 メルク 依存度: 33.0%
第3位 ノボノルディスク 依存度:31.7%
第4位 ブリストルマイヤーズ
第5位 イーライリリー
第6位 ヤンセンファーマ
第7位 ファイザー
第8位 アムジェン
第9位 アストラゼネカ
第10位 ノバルティス
▼ひとつの薬への依存度がもっとも高いのはアッヴィですが
将来的にあぶないのはブリストル、ノボノルディスク、そしてメルク(MSD)
とはいえ、これら外資系企業は、内資のあぶない企業に比べるとかなり状況的にはマシです。
▼依存度が低くて安心な会社
ノバルティス、アストラゼネカ、ファイザー、イーライリリー
👉内資系の将来あぶない企業はこちらの記事をどうぞ。
YouTubeのほうが詳しく解説していますので
良かったら復習がてらみて頂けるとより理解が深まります。