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目次
【薬学部 就活前に押さえておくべき】絶対にお勧めしない職業は○○!
薬剤師以外にも色んな就職の選択肢がある薬学部。
薬剤師になるか?製薬会社へ行くのか?それともCROなどの治験に関わる会社にいくのか・・?
そろそろ決めないといけないけれど、まだ正直決めることができていません!
でも、これだけは避けた方が良い職業があれば知りたい!
【この記事で得られるメリット】
これから就活を始める薬学生が唯一絶対に避けるべき職業が分かります
ちなみにボク自身は
・薬学部を卒業
・大手の製薬会社でMRとして約10年ほど勤務
なので、この業界の仕事内容もある程度熟知しています。
☝動画のほうが良い場合はこちら↓
さっそく結論です。
薬学部の就活 絶対避けるべき職業は?
絶対に避けた方が良い職業は『MS(マーケティング・スペシャリスト)』です。
MSとは医薬品卸の営業担当のことですね。
病院が買っている商品って幅広いのでたくさんの商品を扱います。
基本MSはおすすめしないので、就活では医薬品卸の合同説明会には参加しない方が良いです。
貴重な時間を無駄にしてしまうので。
避けるべき理由① 構造的に儲かりにくい業種だから
医薬品卸は構造的に儲かりにくいです
実は業界最大手の企業でさえもあまり儲かっていません。
同じ薬を扱う企業同士を比較しても、製薬会社に比べ医薬品卸の利益率は圧倒的に低いです
医薬品卸の営業利益率は製薬会社に比べて恐ろしく低い!
・医薬品卸の利益率
業界トップのメディパルホールディングスやアルフレッサでさえも営業利益率は1~2%
・製薬会社の利益率
中外製薬40%、アステラス20%、エーザイや武田薬品12~15%と製薬会社の営業利益率は段違い
*営業利益率とは 売り上げに対する営業利益の比率のことです
高齢化が進む日本なら、薬を飲んでいる人はますます増えるし、医薬品卸の利益も上がってくるんじゃないの?
高齢化が進み薬を飲む人が多い日本でも、医薬品卸は結構厳しい状態です。
2021年、コロナ禍により外出を控えた人が増え、病院に来る患者さんの数が減りました。
MR目線から見ても、明らかに外来患者の数は減っています。
そのため、病院の利益が減ってしまいました。
その結果、病院側は医薬品卸へ「もっと安くしろ~」という値引き圧力をかけました。
そして、医薬品卸は病院へ売る薬の値段が下げられてしまったので、ますます利益がでなくなってしまいました。
医薬品卸は、こんな感じでの値引き圧力にずっと苦しんでいます。
長年営業利益率が低い状態が続いているわけです。
避けるべき理由② 仕事内容が面白くないから
MSさんはありとあらゆる会社の薬を扱います。
そのため、めちゃくちゃ広くて浅い知識だけが身に付くので、仕事に面白みを感じにくいと思います。
そして、幅広い知識を生かして仕事がしたいのであれば、直接患者さんに接することができる「薬剤師」の方が絶対にやりがいがあります!
MRとして働いていると、現場で多くのMSさんとお会いするんですが、
その度に「MSさんって仕事が面白くなさそうだな」と感じてしまいます。
(実際にMSさんとして働かれている人には本当に申し訳ないのです)
少なくとも薬学部出身者が目指すべき仕事ではありません。
なぜ、面白くなさそうなのか?
それは圧倒的に専門性が身に付かないからです
MSさんは薬の情報だとMRには勝てないし、そもそも医師だって自身で情報収集をされています。
MSさんの仕事って、薬の情報だけでなくて、値段のことや、今(2021年11月)ならどのジェネリックが不足しているとか、そいいったところまでカバーしています。
範囲が広すぎですよね。
その一方で、MRは扱う薬が専門の薬1~2個だったりします。
薬剤師だって、扱う薬の種類は多いですが、患者さんと接するので臨床での知識が身に付いていきますよね。
そんななかで、薄っぺらい知識で営業していくMSさんはツラそうだなと感じます。
専門性が身に付かないので、医師から重宝されることがないんですよね。
MSはMRに比べて転勤が少なそうだから働きやすいんじゃないの?
たしかに転勤はMRに比べて圧倒的に少ないです!
現場にでると「このエリアを10年以上担当してます」みたいなMSさんはゴロゴロいますね。
そして、長期的に顧客を関係地を築くことができるので営業する上でもメリットがあるのは確かです。
でも、ひとつ絶対に知っておいてほしいこと。それは絶対に転勤を避けたいのであればMRでもその手段があるということです!
さらにいうと、転勤を避けることが大きな目的なのであれば薬剤師でOKですよね。
避けるべき理由③ 職場に華が無い!
医薬品卸で働いているのは、ほとんどがおじさん社員ばかりです。
もしあなたが男性だった場合、職場での出会いは期待できません。
疲れ切ったおじさん達に囲まれて毎日仕事をすると、自分まで活力がなくなってしまいそうに感じます(失礼な言い方で本当にすいません)
医薬品卸は先ほど紹介した営業利益の低さからか、なんだか雰囲気が暗くて、社員の人も疲れ切っている感じがします。
一方で、製薬会社はキレイな女性MRもいますし、ましてや薬剤師として働けば周りは女性ばかりですよね。
ボクは職場で出会いは必要ない!それよりも営業ノルマがないストレスの少ない職場のほうがいいよ!
MRは営業ノルマがあるけれど、MSはノルマが無いから精神的にラク!これは実は間違いです!
さっきもお伝えしたように医薬品卸卸は構造的に利益を出しにくい構造で「場合によっては売れば売るほど赤字」のケースもあります。
なので、製薬会社から利益を補ってもらっています。
でも、この図式がMSさんの仕事を大変にしています。
製薬会社から医薬品卸への利益の補填
たとえば、製薬会社Aの「AAA」という商品を月あたり10万円以上販売できたら
製薬会社Aから医薬品卸へ1万円のボーナスを差し上げます!という感じです。
こうすることにより、医薬品卸は「売れば売るほど赤字」の状態から脱出できますし
製薬会社Aからしたら、製薬会社Bの競合品「BBB」よりも勝ちやすくなるわけです。
ただ、そのためにはMSさんは「AAA」を売るために頑張らないといけないわけです。
このようにMSさんは、決して営業ノルマがない仕事ではありません。
もしあなたが「職場に出会いがなくでもいいから、のんびり働きたい!」と思うのであれば
患者さんが少なそうな調剤薬局に就職するほうが絶対に良いと思います。
実際に薬剤師として働いて経験を積めば「もうちょっと忙しく働いてもいいかな~」と感じたときに
薬剤師として副業をすればOKです!
MSは薬学生が目指すべき仕事ではない
MSさんも決して悪い仕事ではありませんが個人的には薬学生が目指す仕事ではないと思います。
それは、薬学部出身者にはたくさんの選択肢があるからです。
だからこそ、色々と迷うかと思います。
貴重な時間を使って色々と迷って最良の選択をしてほしいと思います。
だからこそ「絶対避けるべき業種」ということで失礼な言い方ですが、今回MSさんを紹介させていただきました。
(もし本気でMSさんを目指されている方には本当に申し訳ないです)
みなさんはより良い就活を楽しんでください!